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投稿するまでもないSSスレ 7/7
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「はぁ、相変わらず散らかっているわね」
部屋に入るなりこの惨状をみたアリスが愚痴をこぼす。
足の踏み場を僅かに残して、価値があるかわからないガラクタで埋め尽くされ
壁際には本の山も積み上げられている。少しぐらい片付ければ広くなるのに。
・・・・・・といってもアリスは魔理沙がどうして片付けないか、理由は薄々気づいていた。
片付けることができないんじゃない。寂しさを紛らわすため、わざと散らかしているのだ、と。
自分と同じく、寂しいのだ。こんな大きな館、魔理沙の体躯にとっては大きすぎる館。
広ければ広いほど、そして殺風景であればあるほど孤独感を感じてしまう。
孤独がどんなに苦しいものか、辛いものか、自分もよく知っている。
私はそれを紛らわすために、人形を作った。今では大切な家族。今はもう寂しくなんか無い。
ただ・・・まだ魔理沙にはそのような関係のモノがこの家にない。魔理沙はまだ少女。
甘える相手が必要だ。だから私はこうやってたまに訪れる。理由なんて適当でいい。
会話をするだけでもいい。彼女の笑顔が見れればそれでいい。彼女が幸せならそれでいい。
私は少なからず、彼女に好意を抱いているのだから。
「───そして、ここの式がこうなっているわけ。わかった?」
「う〜ん・・・わかったようなわからないような・・・」
「まぁ、そうね、ちょっと魔理沙には苦手な魔法かしら。ここの部分を道具か何かで代用すれば
なんとか使えるぐらいにはなるわよ」
ふむ、『道具』か。何も全て自分の身体だけで生み出す必要はない。
霧雨家の教えでは道具を使わず己の肉体ひとつで・・・がモットーだっただけに、
その発想になかなか辿り着かなかったのだ。だけど勘当された身だから、霧雨家の教えに沿う必要は無い。
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