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投稿するまでもないSSスレ 7/7
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自分の家が見えてきたあたりで減速を始め、ゆっくりと下降していく。
──おや、家の前に誰かいる。あちらは既にこちらに気づいていたらしく、目線が交わる。
七色人形─(略)─アリスである。「ちょwwww」とアリスの呟きが聞こえたような聞こえないような
「ぉ、アリス、何しに来たんだ?」
「貴女に盗まれていた魔本の内容が実験に必要になってね、取りに来たのよ」
「失礼な、借りていただけだ。まぁ、必要なら返すぜ、待ってな」
私は玄関の鍵を解除しようと、扉に手を掲げ──
「ねぇ、魔理沙。貴女、いま何か悩みでもあるんじゃないの?」
不意に放たれる言葉に私の手が止まる。
「な、なんの事だ?私は悩みなんて──
「ほら、その反応でバレバレなのよ、さっきは凄い飛ばしていたみたいだし、今も視線をすぐ逸らすし、
貴女との付き合いは長いからね、すぐわかるわ」
確かにアリスとの付き合いは長い。真面目で、純粋で、誰に対しても優しく、穏やかな性格のアリス。
私は何かと話し相手になってもらったり、からかったりと弄らせてもらったり、口喧嘩をしたり、
それでいて熱を出したときには真っ先に飛んで来て、看病してもらったりと、かなりお世話になってきた。
誰よりも心配してくれるし、誰よりも話を真剣に聞いてくれる。
私は友達として、親友として、アリスとの居心地は悪くなかった。
むしろ幻想郷でも唯一甘えることができる相手なので、私に安らぎを与えてくれる、慈愛に満ちた存在だった。
幻想郷で、私の事を一番よく知っているのもアリスかもしれない。
私は少なからず、彼女に好意を抱いているのだ。
それにしてもどうして私は自然な嘘がつけないのだろう。
正直すぎる自分を褒めていいのか落ち込むべきなのか・・・
まぁここは嘘を吐いても無駄なようだし、アリスに頼るしかないか。
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