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投稿するまでもないSSスレ 7/7
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「───魔理沙?どうしたの柄にもなく真剣な顔して」
「ん、あ、あぁ、ちょっと過去を思い出してな」
ふぅん
そう一言だけ返すと霊夢はまたお茶を啜りだす。
・・・・・・
・・・・・・
「『暇』ねぇ・・・」
・・・・・・
・・・・・・
しばしの沈黙が続く。いくら仲が良くても会話が途切れることぐらいある。
魔理沙も特に用事も話題もないのにこの神社へ来る。だから特に話すことなんてない。
時が、ゆっくりと、流れていく。どんなに遅くなっても時は止まらず、ゆっくりと感じていても
実は平等に、残酷に、時間は冷たく流れていく。さっきまで焦っていた自分はどこにいったのか。
あれは一人でいるときだけの私。焦る私を誰にも見せたくない。
外面の私は霊夢と同じく呑気にまったりしている、そういう役なのだ。焦るのは一人になった時でいい。
…一人の時、か。霊夢は何をしているのだろうか。私と同じように演技して、内と外と使い分けているのだろうか。
誰かの前では無気力巫女を、一人の時には───
聞いてもいいのだろうか。真実が聞けるのだろうか。聞いてどうするのか。
やっぱり自分と同じなんだと安心するのか。苦労してるのは自分だけじゃないと。みんなそうなんだと。
・・・・・・それが違ったら? ・・・・・・え? だから、違ったら? それはどういうことだ?
自分と違い、使い分けてない、つまり一人の時も今と同じ状態だとしたら・・・?
だからなんだ、私は霧雨魔理沙だ、他人が努力しようが何してようが関係ない。ひたすら努力するだけだ!
他人を見ている暇なんて無い!知っても何もかわらない!!
・・・・・・じゃあなぜここに来る、気になるのか? 何をだ! 他人が努力しているところをみて安心したいのだろう?
私は私だ!!怯えてなんかいない!!
・・・・・・じゃぁ聞いてみようか。本人に。望む答えが返ってくるといいけどね・・・
・・・・・・
・・・・・・
「───魔理沙?やっぱりどこか悪いの?家に帰って休んだら?無理しないほうがいいわよ?」
ほらみろ、霊夢も一人になりたいと、私を家に帰して一人になって、早く精進の続きがしたいのだ。
......じゃあ聞こうか?平気だろ?確信が持てたんだろ?怖くないはずだ。
「ん、いや、そうじゃないぜ、どこも、悪くなんかないぜ」
「そう?ならいいけど・・・・・・・・・・・・魔理沙、なんか言いたいことでもあるんでしょ?
喋り方がぎこちないわよ?」
「う、あ、その・・・・・・(相変わらずの的確で鋭い勘だぜ・・・)」
「魔理沙は嘘付くの下手なんだから、さっさと吐いたほうが楽よ」
「う・・・・・・・・・・・・(キクシカナイダロ、キクナライマダロ、レイムノ カン ニハサカラエナイ)
・・・・・・・・・・・・・・その・・・霊夢ってさ・・・」
「ん?なぁに?」
「その・・・・・・なんというか・・・・・・修行というか、精進というか・・・・・・なんか努力していることって・・・あるのか?」
「あぁ、なんだそんな事、まさかそんな事で思いつめていたの?」
私の真剣であった質問に対し、微笑を交え返答する
「んーそうねぇ、本当は巫女として、もっと掃除をしたりと神事をやらなければならないのだけれど・・・
参拝客がこないからねぇ、最低限の神事はするけど、それ以上は気分によるわね、アハッ」
駄目巫女である。そんなだから賽銭箱も開かずの箱と呼ばれてしまうのだ
──違う。聞きたかったこと、知りたかったことはこれじゃない。この事ではないのだ
もっと核心に寄ろう
「んっとな霊夢、仕事が無い時間や一人の時は何をしてるんだ?なんかこうーー、スペルの特訓やら修行みたいな
・・・・・・こっそりと努力みたいな事を・・・・・・・・してるのか?」
なぜここだけ口調が弱くなるのか。どんな答えでも平気なはずだ。
そもそもこっそりと努力しているのなら内緒にし、他人に教えないはず。
それでも多少の動揺や言葉によって、僅かぐらいなら伺う事も出来るかもしれない。
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