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投稿するまでもないSSスレ 7/7
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The genius girl should sleep.
置いていかれる
努力をしても追いつけない。
なぜ・・・・・・?あのカメですら、昼寝していた兎に追いつけたと言うのに───
「ぐっ、あぁぁぁああ駄目だぜ〜〜ここから進まないぜ〜〜」
そう机の前に開いたノートに声を張り上げているのは魔法の森に住む普通の魔法使い、霧雨魔理沙である。
彼女は常に努力を重ねている。血の滲む様なそんな努力を。誰よりも。それは一人前の魔法使いになるために。
だがその努力を決して他人には見せない、気づかせない。
平然とした顔でみんなと並びたいから。手加減してほしくないから。同情して欲しくないから・・・・・・
式は合っている。でもどうしても矛盾してしまう箇所が出てきてしまう。
一向に解ける気配のないパズル。答えは見えているのに、辿り着けない。
「あぁああ、もうっ!!」握った拳で机を叩く。八つ当たりなど本来好ましい行為ではない。
だが、一向に解けないもどかしさと、収益を得られず時間だけが無駄に過ぎていくことに焦燥を感じずには
いられない。
人間の命は短い。だからこそ焦るのだ。焦ってはいい結果が出ないことは知っている。それでも焦ってしまう。
周りには怪物だらけである。力と時間の尺が人間とは遥かに違う。だからこそ努力で追いつきたい。無駄にできない。
化け物と自分を比べて悔やむほど、自分は愚かではない。根本が違うことぐらいわかっている。
それでも私は努力する。努力で追いつけないものはないのだから。
────ただ、例外が一人いる
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