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投稿するまでもないSSスレ 7/7

26midy 10:2008/03/25(火) 23:27:18 ID:anLt7hoE0
やがて光は収まり、視界が開けてくる。
空が見える。姿勢は丁度地面と平行に、仰向けになっていたらしい。
ゆっくりと姿勢を戻し、周囲を見渡す、丁度右手側に巨大なクレーターが開いている。
これは本当に自分がやったのかと思うぐらいに大きく深く抉れている。いくら魔法の森と言えど
修復はできるのk───
「やればできるじゃない。でも私の本気には全然足りなかったわ」
後ろから声
わかってる
でも理解できない
「それに力の扱いが下手ね。幻想郷の全域にこの事が気づかれちゃったじゃない」
無事であるはずがない
きっと瀕死だ
いや死んでるのかも
幻聴だ────息をするのも忘れ、ゆっくりと声のするほうに振り返る──
いや、息ができなかった、振り返ることも出来なかった、身体が自分を忘れてしまった
「あら?震えているわよ?恐怖や絶望しているのかしら?どんな表情か、見せて?」
視界にゆっくりと空色の服を着た少女───アリスが映る。
「ふぅん、素敵ね」
にっこりと微笑を浮かべる傷一つ無い彼女の顔を見て、私は意識を失った。

「あ、レ、レミリアお嬢様お帰りなさいませ!!」
紅い館に戻った時出迎えてくれたのは、緑の服を着た中華風の門番、紅美鈴である
「あ、それにそちらはアリスさんでしたか」
と、レミリアと一緒に飛んで来たアリスにも頭を下げる
──と、顔を上げるや否や、美鈴が切羽詰った表情で質問を投げてくる
「お嬢様、つかぬことをおききしますが、さっきの──
「あぁ、気にしなくていいのよ、力の遣い方を間違えただけだから」
とレミリアが払うように手を振りつつ言葉を遮る。横にいるアリスもそれにつづいて口を開く
「そうだ『レミリア』、力の遣い方、教えてあげるわ」
そう言うとアリスは美鈴に向かって右手の手のひらを突き出す

お嬢様の事を呼び捨てだなんていつのまにそんなに仲良くなったのか
それとこの手のひらは?さっきの爆音も気になるし・・・
「ふふ、素敵だわ美鈴、それが今から何が起こるかわからないって表情ね」

「ア、アリスさん?貴女、い、今何を・・・」
いつのまに駆けつけてきたのか、メイド長十六夜咲夜がそこに立っていた。
「あ、『美鈴』あなたはいつもの日常に戻っていいわ」
「は、わかりました」
『美鈴』は軽く頭を下げるといつものように門の前に就く。
「えっと・・・咲夜さん?素敵ね。それが見てはいけないものを見てしまった表情ね」
「言いなさい!今美鈴に何をした!!!!」
咲夜はナイフの切っ先をこちらに向けて怒声を浴びせる
「何って、日常業務に戻ってもらっただけよ?貴女も仕事、あるんでしょう?」
しれっというアリス。よく見ればお嬢様もどこか雰囲気がおかしい。威厳、カリスマ
その類の気配が無い。仕方が無い、無理やりにでも口を割らせるしか───

「ここがフランドール様の寝室でございます」
「この館は素敵ね。あのパチュリーの苦虫を噛み潰した表情、最高だったわ。
ありがとう『咲夜』、貴女はもう仕事に戻っていいわ」
「では失礼します」
『咲夜』は軽く会釈をし、一歩後退した後綺麗にくるりと後ろを振り返り、薄暗い階段を上っていく。
巨大な扉がある。その先にこの館最後の目標がいる。
扉を隔てて声が聞こえる
「だぁれ?だれかきたの〜〜?まりさ〜〜?」
「いいえ、私よ、アリスよ」
「ふぅ〜ん、そっかぁ・・・・・・・・・ねぇ、遊んでくれる?」
「いいわよ、遊んであげる」
「ホント?やったぁ〜〜〜〜〜〜早く入って〜〜」
巨大な扉、それにもかかわらず全く音を立てずゆっくりと内側へと開いていく
闇の中、フランドールの表情は中々確認できないので、魔力を少し使い、
光を発光する球体を宙に漂わせた。この程度の光なら、日光じゃなければ問題はない。
その光に照らされ、純粋無垢、汚れを知らないフランドールの顔が闇に浮かび上がる。
「ねぇねぇありすぅう〜〜〜何して遊ぶの〜〜〜?」
「そうねぇ、─────

とりあえずここまでなんだが、長すぎてすまない・・・
しかも(言い訳以下略)




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