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投稿するまでもないSSスレ 7/7

24midy 8:2008/03/25(火) 23:24:10 ID:anLt7hoE0
─────────やっぱりいつもの日常になるのはまだ早いのね
私は家を覆うように頑丈な障壁を張らす、張り終わると同時にとてつもない振動、轟音が家を襲う
5秒ほどで振動や音が鳴り止む。家具や食器などが落ちる音が聞こえる。あーあ。
障壁はいまだ破られてはいない。片付けるの大変だわ、そんな事を考える、が
再び凄まじい振動や轟音が唸り始める。さっきより激しく、長い。15秒くらいだろうか。
障壁は未だ余裕で持ちこたえている。
・・・が折角用意したテーブルの上の食事は、床にぶちまけられたりと酷い惨状だった。
着席する前だったからよかったものの・・・・・・
「出てきなさい!アリス!!!」
外から怒声が聞こえる。やれやれ、今日は訪問者が多い日だわ。
玄関から外に出ると、丁度正面45度の高さに障壁を挟んで、黒い影──
永遠に幼く紅い月 吸血鬼レミリア・スカーレットである。

私はいつもと変わらない表情を保ちつつ、障壁の向こう側にいる吸血鬼に問いかける
「あら、城主様が直々に何しに来たのかしら?」
「あなたを殺しに来たの」
「さて、どうしてかしら?私はいつもの日常を満喫していただけよ?」
「とぼけても無駄よ、幻想郷を塗り替えるなんてさせないわ」
「塗り替える?私が?とんだ誤解だわ。人違いよ、帰りなさい」
「私に気づいて障壁を張ったって事はすこし遅かったかしら・・・・・・
・・・・・・まぁいいわ、今日貴女は死ぬという運命なのだから」
成る程、ある程度の運命は把握できているという事か。
だから私が日常生活を送ろうとしている事が大雑把にわかるのね。
そして運命をある程度操れる。ある程度、だが。
「ふぅん・・・・・・それで、今日私が死ぬの?」
「そうよ、運命だから抗うことはできないわ」
「ふふっ、"今日"ね。"今"じゃないのね、安心したわ」
「あまりかわらないわ。さぁ、殺してあげるからこの障壁を消しなさい。
そうすれば最低限の損傷で終わらせてあげる」
「言われなくてもそのつもりよ、ただ少し待ってくれる?」
そういうとアリスは障壁を解除し、数歩前へ足を踏み出す。
そこでくるりと向きを180度変える。つまり家と向き合う形となる。
家に向かって手を翳し何か呟くと、今度はアリスと家の間に障壁が現れる。
その行為が終わると、アリスはまた向きを変え、レミリアの目を見る。
「家の中には大切なものがあるから、失いたくないの。」
そういってさらに家からかなりの距離をとり離れる。
そして軽く地を蹴り、宙に浮かび、高さ的にはレミリアと同等ぐらいまで上昇する。
互いの距離はそれでもかなり離れている。
アリスの腕には魔本GofAを抱きかかえている。
アリスの動きが止まるのを見計らってか、レミリアは口を開く。
「中々殊勝な心がけね。もうすぐ主がいなくなると言うのに。
でも素直な子は好きよ?苦しまないよう殺してあげる」




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