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投稿するまでもないSSスレ 7/7
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「幽々子様、由々しき事態です!」
叫びながら少女が半分、こちらに走ってきた。
「幽々子しき事態?それはそれは、優雅なことでしょうねぇ」
やや遅れて幽霊が半分、こちらに飛んできた。
「由々しき事態、です!」
蝶のような少女は振り返りもせず、盆栽をいじっていた。
「だから、幽々子しき事態、でしょう?」
半人半霊の少女に、諭すように言った。
「そんなに大きな声を出さなくても、聞こえているわ」
そうして幽霊は、ようやく振り返った。
「聞いてないじゃないですか」
肩で息をしつつ、おかっぱ娘はまた叫んだ。
「事態を幽々子しくしないでください!」
亡霊嬢は鋏をチョキチョキ、指をチョキチョキさせていた。
「ややこしいのは貴方の方よ、妖夢」
そのチョキチョキの間で半霊はどんどん等分されていっていた。
「切れないものはあんまりないと言っても、頭が切れないのは少しまずいわ」
銀髪の少女は、下唇を噛み締めた。
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