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投稿するまでもないSSスレ 7/7

217やおい:2008/09/02(火) 00:28:16 ID:NrNhrkJ.0
「だぜーーー!」
 魔理沙はいつものように茶をたかりに博麗神社を訪れた。
「霊夢、いるか〜、魔理沙様が茶を飲みにきてやったぜ!」
「霊夢ならこっちだよ……」
「お、萃香に、紫もきてたのか、って」
 萃香と紫は、ちゃぶ台のところで行儀良く正座をしていた。
「どした? おまえら」
「あら、霧雨さん。いらっしゃい」
「……ナンデスト?」
 名字で呼ばれ、固まる魔理沙。呼んだのは霊夢だった。
「……れいむ?」
「どうぞ、おあがりになって。いまお茶をお入れしますわ」
 ぞぞぞぞぞわあああああ、と魔理沙に怖気がはしる。お淑やかな霊夢。ひたすら怖い。
「……朝からずっとこうなんだよ……」
 真っ青な表情の萃香がぼそっと言った。
「伊吹さん、八雲さんも、羊羹のおかわりはいかが?」
「いいいいいえ! もう、結構ですわわわわ」
 がたがた震えながら紫がことわった。
「れ、れ、霊夢。わ、私はこのへんで失礼するわ。やることがあるので」
 紫が、いま思いついたようなコトを口走りながら立ち上がった。
「ゆ、紫! 逃げる気!?」
「あら、そうですの。またいつでもいらしてくださいな」
「え、ええ、ありがとう……」
 ぼわん、とスキマを開き、そそくさと退散する紫。
「ゆ、紫、置いてかないで! 霊夢、私もちょ〜っと出かけるから!」
 萃香も慌てて立ち上がると、後も見ずにスキマに身を投げる。
「霧雨さん? どうなさったの? どうぞ、お茶をお入れしますわ。羊羹もありますの、どうぞ遠慮なさらず」
「は、はい。あがるぜのです」
 かくかくと先行者のような動きで魔理沙はちゃぶ台につく。
「な、なんなんだ……霊夢のイタズラか? 天狗のドッキリカメラか?」
「お待たせしました。どうぞ、霧雨さん」
「あ、ああ、いただくぜ……」
 これは夢だ、悪夢をみているだけなんだ、と思いつつ、魔理沙はお茶を手に取った……




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