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投稿するまでもないSSスレ 7/7
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居間でちゃぶ台を囲んでいた昼下がり。
「早苗、こっちいらっしゃい」
胡坐をかいた神奈子様が、自分の膝を叩いた。
ちょっと辺りを見回し、人の目がないか確かめる。
大丈夫だ。
正座のまま、膝とつま先を交互に浮かせて、神奈子様の隣にすりよる。
「で、では失礼します」
背中から、神奈子様に重さがかからないように。お尻がちょうど胡坐の中に入るように。
前のように足を組めず、体育座りの格好で、神奈子様の脚の中に納まった。
「なぁに、失礼しますって。昔からご飯のときはこうやって食べてたのに。」
「それは中学生までです。今はちゃんと普通に食べてます。」
「早苗大きくなったもんね」
両脇から腕を回され、緩く抱きしめられる。
「本当に大きくなった」
後ろから聞こえる囁くような声と、触れているところから伝わる体温に、気恥ずかしくなった。
やっぱり、この年ですることじゃないな、と少し後悔し始める。
「早苗」
「はい」
「友達できた?」
「昨日1人できました。アリスさんという魔法使いの人」
「そう、よかった」
「はい」
それきり、話は途切れてしまった。
神奈子様は変わらず、腕を軽く交差させて抱きとめている。
なんとなく、腕の中から出るのが名残惜しくなった。
そして、そのまま神奈子さまの緩やかな呼吸を聞いているうち、うとうとしてしまった。
ふと外に目をやると、日は赤みを帯びている。
もう秋も終わりだもんなあ。
寒くなったら、神奈子さまに、またこうしてもらおう。
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