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投稿するまでもないSSスレ 7/7

100midy 45:2008/03/29(土) 14:39:52 ID:g9NDlsAs0
・・・しかし段々スペースが足りなくなってきたな・・・・流石に寝室でやるのは嫌だぜ・・・
コッコッ「魔理沙?魔理沙いる?」
「ぉ、今開けるぜ」
ドアの前にはアリスが、しかし今日はなんか落ち込んでいるというか思いつめてる様子だった。
「ア、アリス?どうしたんだ?雰囲気が重いぜ??・・・・誰かに何かされたのか?アリス?」
「う、ううん、心配してくれて嬉しいわ。でも私は平気よ。誰にも、何もされてないわ。
それより、今日はクッキー焼いてきたの。一緒に食べようかなっと思って。中、いいかしら?」
アリスはクッキーが入っている籠を目の前に掲げる。
「ん、悪いアリスまだ家の中は無理なんだ。片付けてはいるんだがなかなか進まなくてな」
「・・・・・・そう・・・・・・私、魔理沙を世界の誰よりも信じているからね・・・・・・だから・・・・・・」
アリスはそう言ってクッキーの入った籠を無理やり魔理沙に押し付け、魔理沙はそれを抱きかかえる形となる。
籠からは香ばしい香りが漂う。
「だから・・・・・ごめんなさい!!!!!!」
言うと同時にアリスは魔理沙を突き飛ばした。籠を抱える魔理沙は受身もとれず、思いっきり床に叩きつけられる。
その横をアリスはするりと抜け、魔理沙の家の中に土足であがりこんでいった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
壁には無数の藁人形が無数に磔られていた。全てが不気味に笑っている。壁全てを覆いつくされ、隙間も無く、
びっしりと。他の部屋に繋がる廊下の壁も、他の部屋の壁も。薄暗い部屋、視線を大量に感じる。
大量の藁人形。
その中には見覚えのある姿をした形が──
「なんだ、ばれてしまったな。それにしても突き飛ばすなんて酷いぜ。
まぁ安心しろ、その中にアリスを加えるつもりは全く無いぜ。
なんせ、私はアリスの事を幻想郷の誰よりも愛───
「魔理沙・・・・・・・人形で人を殺すことができるのは知ってる?」
「ん?あぁ知っているぜ。だけどそんな物騒な事はするつもりないけどな──アリス?どうした?
泣いているのか?どうしたんだ?やっぱり誰かに?呪いをかけるなら私がやってやる。
誰なんだ?何をされた?教えてくれ!!」
「・・・・・・心配してくれてありがとう。やっぱり魔理沙は魔理沙ね。そういう所が大好きよ・・・・・・・
でも・・・・・・・・・・・・・・・・・・もう終わりにしましょう?」
そういうとアリスはスカートの中から2体の人形を取り出す。
とても精巧に作られたそれは、藁人形だとは言われなければわからない精密っぷりである。
特徴も完璧に捉えられているし、人目で誰と誰の人形かわかった。
青い空色のロングスカート、金髪に赤いカチューシャ、細かい所まで完璧に。
黒いスカートに白のエプロン。金髪に黒い三角帽子を被っている元気な笑顔の人形。
それは、どうみてもアリスと魔理沙の人形である。




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