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東方キャラに演じてほしい名(迷)台詞・シーンスレ その7
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てゐ「ずっと、この永遠亭にいることはできないの?」
鈴仙「……うん」
てゐ「そう」
鈴仙「……うん」
てゐ「だったら、せめて最後の願いをいってからにしてちょうだい。
約束したでしょ? 3回だけ、小さな幸運を運んであげるって。だから。
せめて、私に最後の願いを叶えさせてちょうだい……」
鈴仙「……うん」
鈴仙「お待たせしましたっ」
ピンと背中を伸ばしたと思うと、鈴仙はもう、てゐの知っている鈴仙だった。
明るい目の、若いウサギみたいに元気な女の子。
鈴仙「それでは、私の最後のお願いよっ」
いつも通りの、本当にいつも通りの笑顔のまま。
鈴仙「てゐ」
だけど。
鈴仙「私のこと……」
笑顔のままで、声だけが僅かに震える。
鈴仙「……私のこと、忘れて下さい……」
鈴仙なんて、最初からいなかったんだって。
そう、思ってください……。
言い終わった時、悲痛な笑顔は崩れていた。少女の大きな目には涙が溢れつたって胸に落ちる。
鈴仙「私のこと……忘……れて……」
てゐ「本当に、それでいいの? 鈴仙の願いは私に忘れてもらうことなの?」
鈴仙「だって私、もうお願いなんてないものっ。姫様も、師匠も、みんなで一緒に過ごせたもの……。
だから……私のこと、忘れて下さい」
言い終わらないうちに、てゐは鈴仙の柔らかな身体を抱きしめていた。
鈴仙「てゐ……」
てゐはその耳のつけねに手を触れて、愛おしく撫でてやる。
鈴仙「私、もう子どもじゃないわ」
鈴仙が少し照れたように言う。
てゐ「あんたは子どもよ」
鈴仙「そんなことないもの」
てゐ「いつもひとりで先走って、周りに迷惑ばかりかけているでしょ」
鈴仙「うう……」
てゐ「そのくせ、自分ひとりで何もかも抱え込もうとするのよ。あんたには、私がいるのに」
私がいるのに。どうして、一人でいこうとするの。
鈴仙「私は」
小さな声が、てゐの耳元に響く。
鈴仙「私、ホントは、もう一回、てゐと餅つきしたいよ」
涙まじりの声。
鈴仙「ホントはもっと、ずっと、てゐと一緒にいたい。
こんなお願い、いじわるかな」
私、いじわるかな。でも。
「もっと、てゐと一緒にいたいよぉ……」
てゐはじっと鈴仙を抱いている。少しの間、鈴仙のせつない泣き声だけが、
夕暮れの永遠亭に聞こえていた。
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