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東方キャラに演じてほしい名(迷)台詞・シーンスレ その7
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紅美鈴がふたたび反論しようとしたとき、それまで沈黙していたパチュリー・ノーレッジが初めて発言した。
「ええと、ここに資料がある。みんな目を通してくれんか」
全員がいささか驚いて、とかく影の薄いと言われるパチュリーに視線を集中させ、ついで言われた通り資料に目をやった。
「こいつはお嬢様の地霊殿までのカリスマ値だ。決して良くはないな」
31.9ポイントという数値は、列席者の予想と大きく違ってはいなかった。
「一方、こちらが山の神のカリスマ値だ」
56.2ポイントという数値に、吐息が洩れた。予想外のことではないが、やはり落胆せずにはいられなかった。パチュリーは一同の反応を見ながら続けた。
「このままでは次回の新作に登場することはおぼつかん。主人公派と山岳信仰派に挟撃されて、スタメン落ちすることは目に見えとる。ところがだ……」
パチュリーは声を低めた。意識してか否かは判断しがたいところだったが、聞く者の注意をひときわ引く効果は大きかった。
「小悪魔達に計測させたところ、ここ100日以内に月面に対して画期的な軍事上の勝利を収めれば、お嬢様のカリスマは最低でも15ポイント上昇することが、ほぼ確実なのだ」
軽いぎわめきが生じた。
「お嬢様からの提案を投票にかけましょう」
十六夜咲夜が言うと、数秒の間をおいて数人から賛周の声があがった。全員が、人気の維持と自機の落選による下野とを秤にかける、その間だけ沈黙があったのだった。
「待ってくれ」
紅美鈴は、座席から半ば立ち上がった。門番妖怪であるにもかかわらず、その頬は老人じみて色あせていた。
「吾々にはそんな権利はない。人気の維持を目的として無益な出兵を行なうなど、そんな権利を吾々は与えられてはいない…:」
声が震え、うわずった。
「まあ.きれいごとをおっしゃること」
十六夜咲夜の冷笑は華やかにすら響いた。紅美鈴は言葉を失い、自身の手で紅魔の精神が汚されようとする情景を果然と見守った。
賛成4、反対2、棄権1。有効投票数の3分の2以上が賛成票によって占められ、ここに月面領内への侵攻が決定された。
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