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東方キャラに演じてほしい名(迷)台詞・シーンスレ その7

73名前が無い程度の能力:2008/04/18(金) 16:16:03 ID:XWaJrGoA0
吸血鬼を滅ぼさんと紅魔館に潜入する凄腕の吸血鬼ハンターの少女。
だがそこで待ち受けていたのは運命を操る吸血鬼、レミリアだった。
二人は広間で対峙する。
時間を操るハンターの猛攻を凌ぎ切れなくなったレミリアは新たな運命を発動させ、
なんとその吸血鬼ハンターを紅魔館のメイドという事にしてしまった。
吸血鬼ハンターは十六夜咲夜という名前を与えられ、
自分が吸血鬼ハンターなのも忘れて当たり前の様にメイド生活を送るようになってしまった。

そうして三年が過ぎ去った。

「咲夜、掃除をお願いね」
「はい、お嬢様。埃一つ残しません」
「咲夜、紅茶を入れて頂戴」
「はい、お嬢様。今日の紅茶は希少品ですよ」
「咲夜、おなか減った」
「はい、お嬢様。今日のおやつは──

(これがあの猛々しいハンターと同一人物とは・・・)

レミリアは内心驚いていた。同時に今の生活が楽しくもなっていた。
いつも穏やかで優しいメイド長の咲夜が居ない紅魔館なんて考えられなくなっていた。

しかし運命を操る者はまた運命に縛られる。
ロケットで月に攻めこんだレミリア一行だが、着陸寸前でロケットは海に落下してしまう。
流水に弱いレミリアの運命の力はそこ解けてしまい、咲夜は一瞬の内に全てを思い出していた。

海面から浮上して一息つくレミリア。少し離れた所には咲夜がふらふらと飛んでいる。
「無事だったのね」 ほっとして声をかけようとしたレミリアだったが、
こちらを振り返った咲夜の表情は、既に十六夜咲夜のものではなかった。
三年前にレミリアを心底震え上がらせたあの恐ろしい吸血鬼ハンターの目つきだった。
そこでレミリアも悟る。咲夜が全てを取り戻してしまった事に・・・

ナイフをかざしゆっくり近づいてくる咲夜に、レミリアは手をかざして魔力を凝縮する。
知らない間に涙がこぼれていた。

「これがいつものどうでもいい日常の続きだったなら・・・
 私はあなたを守るためにどんな事でもしたのに・・・
 あの永遠の紅い夢を守るためだったら・・・」


「──私だって、そうですよ」




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