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東方キャラに演じてほしい名(迷)台詞・シーンスレ その7
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「やめろ!」
その視線に慧音が割り込んできた。が、そのままくずおれるように片膝をつき、喘ぐ。
慧音の貌は蒼白だった。銀色の髪はほつれて汗の浮いた額に張り付き、紫に変色した唇からは
苦しげな呼吸が漏れる。本来なら満月の夜にだけにしか使用できない変身を用いたつけが、
本来の魔力に護られていたとはいえ決して軽度ではなく慧音の肉体を苛んでいた。
「何故なんだ! 妹紅! 私たちはやっと――!」
ごふっ、と血を吐いた。侵入者に折られた肋も完全に癒えぬまま、彼女は
スペルカードを用いて闘っていたのだ。
鈴仙が素早く支えた。すぐさま治療を施すが、それは全快用ではなく大治用だった。
先刻、侵入者撃退で負傷したイナバのために、遂に全快用を使い切ってしまったのだ。
その治療に被せて、慧音が再び叫ぶ。
「やめてくれ! 私は……わたしはもう、誰ひとりとして大切な人を失いたくない!」
臓腑から搾り出すような懇願だった。それが出会った頃は反目し続けていた慧音が
吐露したものだけに堪えた。堪えたが、今となっては私に更なる苦悩を刻むものでしかない。
「闘わせてあげてください。どのみち止めたって無駄です」
治療を終え、慧音の腹部に白く輝く包帯を巻きながら鈴仙が言った。
「鈴仙!?」
「まだ苦しいかもしれないけど、無理矢理変身した後遺症です。月明かりも出てきたから
そのうち楽になると思います」
肩を貸して立たせ、引きずるように後退しながら鈴仙は続けた。
「どんな結果になろうと、師匠と私が必ず助けます。絶対に」
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