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東方キャラに演じてほしい名(迷)台詞・シーンスレ その7
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「輝夜――闘ってもらえるか。リザレクション抜きで、な」
永琳の表情が凍りついた。
「断れないわね」
輝夜に驚きはなかった。「こんな時が来るとは思ってたわ。おかしな意味じゃなくてね」
「なぜです……姫様、どうして!?」
瞬きさえできぬまま、永琳は私を見た。
そして、永琳にとっては狂ったとしか思えないであろう申し出を拒否しない輝夜を見た。
「あなたが来てくれて嬉しかったわ、永琳」
地面に降り立ちながら輝夜が言った。「今のあなたは前よりずっと魅力的よ。
私が思っていた通りの女性(ひと)だわ。でも、初めて謁見した時から私はあなたが好きだった」
「それなら――」
続く言葉を、輝夜は言わせなかった。
「月を捨ててきたんでしょう? あなたがどんな想いであの月を降りたのか、
それを考えるだけで私は天にも昇る気持ちになる。
でもね、それは妹紅も同じなのよ。私と闘う為に、彼女はここまでたどり着いたんだから」
永琳は幼子がいやいやをするように首を振った。その瞳から大粒の涙が溢れてくるが、
もはや声すら出すことはできなかった。
「だから断れないの」
輝夜は永琳から視線を外した。漆黒の瞳が、静かな光を私に放っていた。
「断ったら、あなたの想いを受け止めることもできなくなってしまう」
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