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東方キャラに演じてほしい名(迷)台詞・シーンスレ その7
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射命丸文 ラストフライト 1/2
幻想郷/妖怪の山
文『フー』
椛『先輩、そろそろ時間です』
文『ええ』
椛『何か気掛かりな事でも?』
文『私の手帳にこんなものが挟まっていた』
─天狗様は盗撮が好き─
椛『これは…』
文『貴方も知っているでしょう。私が人間を撮影をしているのを嘲笑ったものよ』
椛『・・・』
文『そうだ、私が戻るまでこの手帳を預かっていてくれない?
いや、待って。あのページだけは貴方に見せられないな…
(ビリビリ)なんせ貴方の事が書かれているからね』
椛『先輩・・・』
─数年後─
香霖「自警団リーダー、犬走椛だな」
椛「はい。私は見ての通りの有様でもう長くはないでしょう。
ですが死ぬ前にどうしても知っておきたい事があるのです。
昔 私が殺した女性について…です」
香霖「・・・・」
椛「数年前、私は天狗軍偵察飛行大隊に所属していた。
これでも優秀な哨戒天狗で何度か人間を追い返した事もある…」
天狗『おい、あれが昨日着任なさった隊長殿だ。報道機関から飛ばされたらしい。
事故を起こして一度除隊処分されたのに上層部にコネがあって無理矢理復帰したらしい』
椛『上層部って?』
天狗『天魔様だとさ。コネのせいかわからないが規律違反も何とも思わないらしい』
椛『何だってそんなコネが?』
天狗『知らないのか?彼女は記者だ。有名だぜ。しかも鴉天狗の名家の出ときてる』
椛『それで我儘が通るのか。いけすかない奴だ。あまりお近付きになりたくないね』
椛「しかし彼女の名前を聞いて私は驚いた。
その名は私が愛読していた新聞の著作者だった。
私は仲間には後ろめたく思ったが好奇心を抑えきれず彼女に近付いた。
話してみると彼女は気さくな天狗だった。
何度も話しているうちに階級の差を越え親しくなりまるで年の離れた友達のようになった」
椛『先輩の記事に出て来るあの妖怪と闘う巫女、私は彼女が一番気に入っています。
私はこの偵察という任務が好きですよ。偵察は冒険そのものです』
椛「二人とも空を愛し常に冒険を追い求める永遠の子供だった…
だが当時彼女は悩みを抱えているように見えた…
そしてある日、先輩は偵察任務で敵地へ飛んだが予定コースを大幅に外れたのだ。
意図的にだ…その話を聞いた時私はこれで先輩もお終いだ、と思った。
明確な軍令違反だから。
だが先輩の撮って来た写真には天狗が把握していない河童の兵器が偶然に写り込んでいた。
結果、先輩の違反は罪に問われず逆に手柄となった。私にはそれが許せなかった!
組織の天狗にあるまじき行動なのに偶然が幸いして手柄になるなんて…ふざけるな!
記者としては優秀なのかもしれないが哨戒天狗として優秀なのはこの私だ!
そう……私は彼女に嫉妬していたのだ。
彼女は私にとって憧れの存在であると同時に醜い嫉妬の対象でもあった…
私は先輩を傷付けてやろうと思った。彼女が記事の事で悩んでいたからそれを揶揄してやったのだ…
だが、あんな事になるとは…
その翌日、先輩は偵察飛行に出かけてそのまま戻らなかった…
もう察しがついてるでしょう。その先輩とは、文々。新聞の作者、射命丸文の事です」
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