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東方キャラに演じてほしい名(迷)台詞・シーンスレ その7
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僕とあの人の出会いは初雪の頃。
道具の納品を頼まれて冥界へ行った僕は広大な屋敷の庭で迷ってしまった。
香霖「あ…!」
蹴躓いて僕は生け垣の中に思い切り突っ込んでしまった。
香霖「いてて…」
幽々子「貴方…怪我したの?大丈夫…?」
香霖「あ、失礼!」
幽々子「いいのよ。手、見せてくれる?」
香霖「ああ、大丈夫ですよこの位」
幽々子「ダメよ。消毒しなくちゃあ…」
不幸中の幸い。こんな綺麗な人が世の中にいるものかと本当に思った。
魔理沙「で?その白玉楼の美女とお話して?仲良くなって?またいらっしゃいって?」
香霖「ああ…」
魔理沙「これ、頼まれてた本」
香霖「ああ…」
魔理沙「私、帰る」
香霖「あっ、魔理沙」
魔理沙「あ?」
香霖「彼女にお礼がしたいんだけど、何がいいかな?」
魔理沙「知るか!色ボケッ!!」
彼女はいつも広い家の庭に面した部屋にいた。
幽々子「いらっしゃい、霖之助さん」
香霖「こんにちは」
幽々子「何?」
香霖「いつも、庭を眺めているね。何か…待ってるみたいだ。恋人…とか」
幽々子「そうね…。でも、もう来ないわ」
なんて悲しい表情をするんだろう。
幽々子「今来てくれるのは霖之助さんだけよ」
僕は自分の知りうる限りの楽しい話を来る度し続けた。笑っている顔が見たかったからだ。
幽々子「郷土史?」
いつも自分が話してばかりで彼女の話をじっくりと聞いてみたかった。
幽々子「そうねぇ…この家の昔話とか駄目かしら?」
香霖「ああ、何でもいいよ」
幽々子「もう…何百年も前の話よ…」
当時屋敷の主人には娘がたった一人居た。
病弱で外に出る事のない娘は、庭の花や外界の話で娘を楽しませる庭師と恋をする。
しかしある冬のこと。二人の仲は父親に発覚し、政略結婚のため二人は引き離される。
クビになった庭師は雪ウサギに手紙を忍ばせこっそりと娘に届けた。
「必ず迎えに行く」と娘を勇気づけた。
しかし娘を奪われる事を憂慮した父親は庭師を遠方の土地へ追いやってしまう。
娘は手紙を信じて待ち続けたが、婚姻の日、とうとう庭師は現れなかった。
娘は深い悲しみに自らの命を絶ったのだ。
幽々子「霖之助さん。後ろに何隠してるの?」
香霖「来る途中作って来たんだ。君に」
幽々子「……」
香霖「ど、どうしたんだい?雪ウサギ嫌いだった?」
彼女はそっと僕の頬に口付けをした。
幽々子「ありがとう…」
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