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虐待・虐殺小説スレッドPART.4
524
:
魔
:2008/04/27(日) 17:31:55 ID:???
>>509
〜より続き
『裏話 〜後遺症〜』
ひょんなことから、ウララーはぽろろというAAと一緒に暮らすことになった。
謎だらけの建物の中で出会った、謎だらけのぽろろ。
ウララーは、その謎については言及しなかった。
無駄なしがらみが増えるかもしれない、と考えてのことだ。
しかし、ウララーのその考えはいずれ自身を滅ぼしてしまう。
気がついた時には、既に手遅れになっているだろう。
忠告する者もなく、ウララーは悪夢に巻き込まれていくのだ。
―――その話は、少しばかり先の話。
※
新しい生活。
ぽろろは新たな家族に歓迎され、ウララーは新たな家族を招待する。
これから、賑やかな毎日が始まっていく。
そう想っていたのもつかの間。
家族が増え、愉しい未来が待っていようが、爪痕には是非もない。
ウララーに飢えと渇きが再び襲い掛かってきたのは、すぐのことだった。
朝。
久しぶりに、ラジオの音に更に声を重ねての朝食。
飛び交うのは自身とDJ、そしてぽろろの言葉。
賑やかとまではいかないが、一人とラジオのみよりは遥かに良い。
だが、それらを邪魔するかのように精神が疼く。
水分で補うことができない喉の渇きを、訴えていた。
まるで心の中に潜み、小さく暴れる悪魔のよう。
平然を装おうとするも、やはり顔にはうっすらと滲み出るようで。
「・・・ウララー?」
「ん? どうかしたか」
「いや・・・どこか、具合でも悪いのかなって」
「別に、何ともないが」
会話を重ねる度、心配される回数が少しずつ増えていく。
それは渇きが強まっていくのと、殆ど同じ早さだった。
ぽろろに余計な負担を掛けまいと、毎日虐殺厨を捜した。
だが、あの日出会った女の次は、未だにない。
路地裏も公園も、血塗れの廃屋にすら虐殺厨はいなかった。
もう既に少年の話は耳にしないし、新たな殺人鬼が生まれた事も聞いたことがない。
自分の知らない誰かに怯えているのか、或いは少年が遺した事件の名残か。
虐殺厨がいない理由を、様々な憶測を並べて考える。
だが、渇きのせいで思考も鈍り、ちょっとした推理すらままならない。
あがけばあがく程、渇きはゆっくりと精神を蝕んでいった。
※
ぽろろと出会ってから、何日目かの遅い朝。
もはや渇きを隠し通す事は出来ず、しっかりと顔に出てしまっている。
とりあえず疲労のせいにはしておいたが、家主がこれで良いわけがない。
擬似警官を取るか己を保つ事を考えるべきか。
迷った揚げ句の答を、今日実行することにした。
いつもと同じ物を持ち、いつもの時間に外に出る。
「それじゃ、出掛けてくるから」
「うん。いってらっしゃい」
ぽろろに見送られた後、ゆっくりと玄関の扉を閉めた。
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