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虐待・虐殺小説スレッドPART.4

482:2008/02/29(金) 23:38:22 ID:???

得物を手の中で回し、物色するモララー。
途中、得物と僕を交互に見遣ったりもした。

何がしたいのかは、よくわからない。
いや、考える余裕がないといった方が正しい。
いくらか痛みは治まったものの、まだ精神は苛まれている。

どうにかして、体制を立て直そうとした矢先の事だった。

「なあ、このガラクタ、試させてくれないか?」

俯せる僕に対し、モララーがそう質問する。
その直後、不快な音と共に足首に鋭い痛みが走った。




「ヒぎゃああぁァァッ!!」

堪らず、僕は叫ぶ。
全身を強い電流が駆け巡るような感覚。
脚の部分は更に強いそれを感じ、意識が飛びそうになる。

滲む視界を無視しながら、何が起きたのか確認する。
上半身をあげ、首を後ろに向けてようやく理解した。

得物が、僕の脚を穿ち、地面に磔けていたのだ。

深さもかなりのもので、柄と脚との距離は殆どない。
動かそうにも、想像以上の激痛が下半身を麻痺させる。
恐らく、得物が骨を通過した時、縦にヒビが入ったのかもしれない。

「・・・なるほど、ねぇ」

視界の端で、モララーが喉を鳴らして笑う。
片膝をつきながら、僕を観察しているようだ。
先程の悍ましさはないが、その眼はどこと無く嫌らしい。

「いい、いっ!・・・痛あああぁッ!!」

だけど、今はそんな小さな挑発にも反応できない。
ただでさえ酷く混乱しているというのに、新たな激痛が追い打ちをかける。
まるで、気持ちと力が僕に反旗を翻したかのような気分だ。

「ちびギコ達は元々が脆いから、こんなガラクタでも簡単に刺せるんだな。手応えは最悪だが」

殆ど無意識で叫んでいる僕を無視し、モララーは語る。
それらを耳にする事くらいはできたけれど、意味や言葉の裏側まで読み取るのは無理だった。

「まるで原始人が扱う石器みてーなモノなのに、お前はたいしたヤツだよ」




どれくらいの時が経ったのだろうか。
実際に流れた時間は短いかもしれないが、感覚では恐ろしく長かった。
死ぬ間際に、世界がスローモーに見えるのとは少し違うけれど。

「くぅぅ・・・っあ、ぐ」

とにかく、その精神を苛む激痛は少しだけ緩くなった。
モララーが何もせず、唯ずっと僕を見詰めていたのが、不幸中の幸いかもしれない。
もしそのまま続けられていたら、先に心が死んでしまっている。

「どうした? 叫ぶのに疲れたのか?」

と、モララーは口を開くや否や、挑発を吐き出す。
同時にその黄色い腕が頭上に伸び、視界を遮る。
何をするのかと眼で追えば、突き立てられた得物にデコピンをかました。

「ぎゃあっ!!」

その振動は骨に伝わり、痛覚神経を刺激する。
刺された時のほどではないが、やはりその痛みはなかなかにきつい。
折角落ち着いたものが、ゆっくりと振り返す。

「おお、まだ元気じゃあないか」

僕が苦痛に悶える度、モララーは笑いながら得物を小突く。
段々とそれはエスカレートし、仕舞いには脚で踏み付けてもきた。


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