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虐待・虐殺小説スレッドPART.4

390:2007/09/09(日) 15:52:13 ID:???
>>143〜より続き

天と地の差の裏話
『まとめ』






『今月○日午前○時頃、××商店街で中学生の少年一人が、何者かに殺害される事件がありました。
 遺体は、額に鋭利な刃物で刺された痕があり、右腕が現場から消失していました。
 警察は目撃者からの証言などを頼りに、捜査をすすめていく方針・・・』

うっすらとノイズが掛かったテレビから、そんなニュースが報道されていた。

「・・・チッ」

自分の部屋でそれを観ていた男、ギコはその事件の最初の被害者だった。
青い身体と濃い緑色をした瞳は、種族特有の雄々しさを放つ。



メイと名乗った被虐者に予想だにしない攻撃を喰らってから一ヶ月。
その間、暴君を司る男は、この一ヶ月で更におかしく、イカレていった。

『オブジェにしたモララーの腹の中に、メイを虐殺してぶち込む』のを目標にした時の事だ。
どんなに熱くなっても、自分を見失うことなんて全くないのがギコであり、
また、どんなに冷静でも頭のネジがはずれているような思考を持っているのも、ギコなのだ。

(いつ捕まえられるかわかんねェから、剥製にでもするか)

虐殺した後のモララーを見て、ギコはそう思ったのだ。
ここでは、あえて虐殺対象が一般AAだったというのは無視しておく。
普通ならば、『剥製にする過程の内で虐殺をする』という流れになるだろう。
だが、ギコは殆どの行動を自分の感情を優先として行っている。
メイをモララーの腹にぶち込む予定も、モララーをオブジェにした結果も、何のプランもない感情だけの行動で生まれた事。

メイの事がニュースで初めて報道された時は部屋を真っ赤にリフォームしたこともある。
逆に、その時のやり方が不覚にも自分好みの結果となり、それにハマッて他のことは考えなくなったりと極端だ。

タガが外れ、虐殺厨と化したギコは『暴力で繋がった仲間』を中心に、殺人を犯していた。
骨の髄まで恐怖に染め、メイを殺す為の実験台として扱ったつもりが、一般AAの殺害が齎す快感に、溺れていたのだ。




ニュースが違う内容に切り替わった所で、ギコは足元に目線を落とす。
そこには一人の男が手足を縛られ、さるぐつわを噛まされ横になっていた。
その目からはとめどなく涙が溢れ、身体は冷房をかけていないのに酷く震えている。
その男はタカラという名前を持ち、かつてギコと対立していた者だ。



タカラは他とは違っていた。
ギコと関わった奴らの中で唯一、力強くギコに反発した男。
その腕っ節も、ギコには及ばないがかなりのものだ。

逆鱗に触れるどころか、しょっちゅう殴りかかってもいた。
だから、ギコに関わったAAの中では病院送りになった回数がずば抜けている。
いつもすぐ退院してきたが、その回数が増える度にタカラの仲間は減っていった。
その理由は、タカラについていけなくなったり、ギコに引き抜かれたりと様々。
しかし、仲間が一人もいなくなっても、タカラは己の正義を信じてギコとぶつかり合った。

だが、今回は違った。
虐殺厨になったギコに捕まり、『虐殺』を宣言されたのだ。
暴力が襲ってくるのではなく、死が自分を穿つ。
タカラの心は恐怖でいっぱいになり、もはやギコの傀儡と全く変わりなくなっていた。



「最近は物騒だよなァ・・・虐殺厨の他にも殺人鬼がうろついててよ」

「・・・」

目線を落とし、涙目のタカラに話し掛ける。
案の定といったところか、タカラはこちらを見る事すらなかった。
唯ひたすら、糞虫のように震え、怯えていた。


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