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おちゃめくらぶ掲示板
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モバイル通信に求めるもの
一昨年12月に正式に運用を始めたドコモのLTEによる通信サービスXi(クロッシィ)だけど
やはり従来のHSDPAと異なる点は速度にょ。
理論上は下り最大75Mbps、屋外の理論値は下り37.5Mbpsだからね。
それに追従すべくこのたびイー・モバイルが「EMOBILE LTE」を3月からスタートすると
発表したにょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20120222_513779.html
具体的な料金はまだ発表されてないもののドコモと同じ方式を用いており下り最大75Mbps
となっているにょ。(ドコモと違って屋外でも75Mbps対応のエリアも用意するとのこと)
それに対抗すべくソフトバンクは下り最大110Mbpsの「Softbank 4G」サービスを24日から
開始するにょ。(ただし、当初の端末は最大76Mbpsまで対応)
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20120220_513298.html
これはWILLCOMが開発をしてたXGPがベースになっているにょ。
このXGP事業は経営破綻したWILLCOMからソフトバンクグループのWireless City Planningに
委譲されたのだけどこの度始まるサービスはそのXGPをベースにしたAXGPと呼ばれるもので
あり、TD-LTEとも互換性のある通信規格となっているにょ。
ワイヤレス通信の場合は理論値と実効値に大きな開きがある場合が多いので理論値が
大きいから速いとは限らないにょ。
実際に使用してみたとこと正式サービス開始前であるということを差し引いてもこの
レビューを見る限りはなかなか期待が持てそうにょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/review/20120215_512021.html
秋葉原 下り平均 27.94Mbps 上り平均 6.51Mbps
有楽町 下り平均 39.85Mbps 上り平均 5.59Mbps
品川 下り平均 29.30Mbps 上り平均 5.83Mbps
渋谷 下り平均 17.38Mbps 上り平均 2.38Mbps
池袋 下り平均 23.05Mbps 上り平均 7.90Mbps
3G通信よりも高速なモバイル通信で先行しているモバイルWiMAXが理論値40Mbpsで実効値は
速い観測地点で20Mbps弱、平均すると10Mbps前後(ただし、サービス開始直後に屋外の
建物の陰などではない場所に限られたものであり、現在は実効速度がダウンしている)
なのでそれと比べても2倍近い速度が得られていると思われるにょ。
あくまで正式サービス前であり、回線状態に余裕があるということを考える必要はある
ものの通信規格の速度(理論値)と比べて十分な速度が得られていると言ってもいいにょ。
問題は価格にょ。
「4Gデータし放題フラット」の場合は月額5985円なのだけど10月以降は月間5GBの通信量を
越えると通信速度が128Kbpsに制限されるようになるにょ。
これを越えた場合は2GBあたり2625円の従量課金を選択することでこの速度規制を解除する
ことができるにょ。
これはドコモのXiと同一のものにょ。
変なところを真似しなくてもいいけど一部の大量通信を行う人のために多くの人の通信に
影響が出るというのは好ましくないためその大量通信を行う人にのみ対価を支払ってもらう
というのが妥当と考えれば至極当然のことにょ。(この2625円という単価や上限の5GBが
妥当かどうかはまた別問題だけど)
さて、モバイル通信の重要なものといえば下記の3つだと思われるにょ。
(1)速度
(2)エリア
(3)価格
(1)モバイル通信といえばデジタル携帯が登場した時には2400bpsだったのが、PDC(2.5G)に
よって9600bps〜28.8Kbpsが実現されたにょ。
そして、3G携帯の登場によって大幅に高速化されたにょ。
W-CDMAは当初から最大384Kbpsだったからね。
さらに3.5GとなるHSDPAによって最大3.6〜14.4Mbpsになり現在に至っているにょ。
PHSも当初は14.4Kbpsだったのが64Kbpsになり、そして、高度化通信規格W-OAMとAIR-EGDEの
8回線同時使用によって理論最大408Kbps(光IPエリアのみ最大800Kbps)にまで達したにょ。
とはいえ、PHSはそれが限界で次世代となるXGP導入が検討されていたものの実験段階で
終了し、ソフトバンクの手によってそれは形を変えて今回Softbank 4Gとして正式サービスが
スタートするに至ったにょ。
私も90年代はモデム+デジタル公衆電話による通信や9600bpsのPDC携帯による通信で
ネットを利用していたのがAIR-EGDE(32K)の導入で大幅に高速化されたにょ。
その後、価格をを維持したまま2回線を束ねたプランが登場し、そして末期には8回線を
束ねたものも同価格になったにょ。(4回線を束ねた128Kbpsが登場した当初はその
オプション料金だけで3500円もかかっていた)
2年前にイー・モバイルのPokcket WiFiを導入して現在に至っているにょ。
つまり、分かりやすく私のモバイル通信の流れを記せば下記のようになるにょ。
PDC携帯(9600bps)→AIR-EGDE(32K→64K→128K)→HSDPA(7.2Mbps)
ここまで変われば体感速度はまるで異なるにょ。
90年代はWebサイトも軽かったとはいえ、9600bpsでは画像をOFFにするなどの工夫をしないと
まともにネットサーフィンはできなかったにょ。
こういった通信端末を所持していない場合は公衆電話で通信ができていたにょ。
古くは音響カプラによる通信しかできなかったのだけどISDNの普及によってデジタル回線を
使った公衆電話が普及しはじめたにょ。
この通称「グレ電」によって当時としては高速な64Kbpsの通信が可能になったにょ。
私もデジタル携帯を入手前だけではなく入手後でもある程度の速度が必要な時はこのグレ電に
よって通信を行っていたにょ。
どれだけの速度が得られれば十分かというとまたこれは難しいにょ。
速ければ速い方がいいわけだけどコスト面の兼ね合いがあるからね。
したがって、個人的にはモバイル通信の場合は常時1Mbpsの実効速度が得られるならば
速度÷価格のコストパフォーマンスより絶対的な価格の安さの方を重視しているにょ。
とはいうものの最大7.2MbpsのHSDPAも私の地元ではせいぜい300〜800Kbpsであるため
現在使用しているPocket WiFiは速度面の不満を抱えているにょ。(まぁAIR-EGDEを使って
いた頃よりは遙かに快適なのだけど)
(2)いくら速くても繋がらなければ何の意味もないにょ。
徐々にエリアを広げつつあるけどモバイルWiMAXは建物内では繋がりにくくなっているにょ。
その点、3G(3.5Gを含む)は浸透性が高く広いエリアをカバーしているにょ。
それでもキャリアによって大きな差があり、800MHz帯を持たないソフトバンクはドコモや
auと比べるとエリアはかなり狭くなっているにょ。(個人的にはイー・モバイルと大差
ないように感じる)
狭いエリアでも安く高速通信が出来ればいいというのならば各社が提供している公衆無線
LANによる通信を利用すればいいにょ。
ただし、これは100mおきくらいにサービスが設けられている大都市圏でこそ意味があるもの
であり、地方都市だとそれはほとんど役に立たないにょ。
一昨年5月24日に書いたように私の地元都市では20km四方の都市内にほんの数カ所しか
サービスが設けられてないからね。(つまり数10平方Kmあたり1箇所)
これはド田舎ではなく普通の10万都市でこの有様にょ。
したがって、モバイル通信を行おうとするならば3G通信やモバイルWiMAXに頼るしかないと
いうのが現状にょ。
Xiも正式サービスを開始して1年余り経過したものの私の地元では県庁所在地付近のごく
限られた地点のみしかサービスエリアが存在せず、実用になるレベルにはまったく
至ってないにょ。
イーモバイルのLTEサービスやソフトバンクのAXGPサービスなども開始されても当面は
大都市圏に止まると思われるにょ。(ソフトバンクの方はマイクロセルによる通信なので
実効速度や安定性に優れる反面でエリア拡大に時間がかかりそうな感じ)
したがって、LTE等の次世代高速通信がが私に地元に普及するにはまだ数年かかりそうな
感じにょ。
もっとも、地元がエリアに入って無くてもそういう大都市圏に頻繁に出張等で出かけると
いうのならば十分に使用価値はあるのだけど私の場合はそんなこともないにょ。
LTE端末もHSDPAでの通信が可能であるため端末はLTE対応で問題ないと考えるかもしれない
けれど通信料金は割高なLTEの料金プランを強いられてしまうためLTEが不要(使うことが
ない)ならばそういった端末を使用するメリットは全くないにょ。
要するに現在大都市圏に住んでいて(もしくは頻繁に大都市圏に行っていて)、さらに
割高でも通信速度を求める人のみメリットがあるといえるにょ。
(3)やはり、個人的には最も重要なのが価格にょ。
高速通信サービスは興味があるけど高価であればそのサービスを使いたいとは思わない
からね。
現在はキャンペーン期間中で「Xiデータプラン フラット」の2年契約時の月額は5880円と
なっているけど通常価格は7455円で3Gの料金プランよりも割高になっているにょ。
これで月間7GBまでは普通に通信できるもののそれを越えると128Kbpsの大幅な帯域制限と
なりそれを避けるためには2GBあたり2625円の従量課金となるにょ。(Softbank 4Gでは
5985円で5GBまでとなっている)
これは、昨年9月11日に書いたように速度を考えると明らかに少ないものといえるにょ。
ドコモと提携している動画配信サービスHuluで720pのHD動画(3Mbps)も見れるのだけど
HSDPAだとせいぜい1〜2MbpsなのでHD動画をリアルタイムとストリーミング鑑賞するのは
無理であり、これが可能になるのはLTEの大きなアドバンテージになるにょ。
ただし、3Mbpsだと30分間で単純計算で600MBを越えるにょ。
平均ビットレートは分からないけど平均で半分としても300MBを越えるにょ。
毎日30分間動画を視聴すればそれだけで7GBの制限を超えてしまうためXiによって動画が
気楽に見れるというのをアピールするためには最低でも10数GBまでは帯域制限を緩和する
必要があると思われるにょ。
それに月間だけではなく直前3日間の通信量の制限もあり、こちらは2625円の追加料金を
払っても解除できないため例えば旅行や出張の際に数時間動画鑑賞をすればそれだけで
帯域制限の対象になってしまいかねないにょ。
「720pのHD動画なんてモバイルで見ない」というのならばLTEは不要であるためHSDPAで
契約すれば月間7GB制限はなく直前3日間のみの制限となるにょ。
大容量通信を行わないため直前3日間の通信量制限にも引っ掛かりにくくなり128Kbpsの
帯域制限になる可能性はLTEよりもずっと小さくなり、ある意味「LTEよりもHSDPAの方が
コンスタントに快適な通信ができる」と言っても過言では無くなるにょ。
確かに普通にWebサイトの閲覧が高速になるというだけでもLTEのメリットはあるものの
そのための代償も小さくはないにょ。
HSDPAの速度で満足できるならば安価な料金プランはいくつもあるにょ。
例えばBIGLOBE 3GであればドコモのMVNOであり通信速度は同じでありながら月額2980円
固定で通信が可能になっているにょ。
さらに2時〜20時限定のデイタイムプランならば月額1980円で通信可能にょ。
http://join.biglobe.ne.jp/mobile/3g/campaign/
これでも高価に感じるならば最大100kbpsとXiの帯域制限時よりも遅い速度ながら月額
980円で利用できるイオンの日本通信によるデータ通信SIMを利用するという方法もあるにょ。
こちらはPS Vitaで使えたという報告もあるため月間20時間の時間制限がある純正SIM
よりもかなり使い勝手がいいと思われるにょ。
結局のところどの程度の速度、エリア、価格を求めているのかというのが人によって異なる
ためどれが良いのかはかなり難しいにょ。
とはいえ、90年代〜2000年代前半とは異なり現在は選択肢が豊富であり自分が何を最も
求めているのか明確になっていればそれに合ったサービスを見つけやすくなっているにょ。
速ければ速いほどいいのは確かだけど速さを求めるにはエリアや価格の代償が必要になって
くるため注意が必要にょ。
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