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おちゃめくらぶ掲示板
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コンデジはこの先生きのこれるのか?
2011年は世界市場におけるコンデジ売上が初めて台数ベースで前年割れをしてしまったの
だけどその理由として考えられるのが1月24日に書いたようにスマホのカメラの高性能化や
その高性能化したスマホが普及によるものにょ。
スマホだけが理由ではなくすでにほぼ一般家庭に普及しているデジカメにおいて買い換え
需要を喚起できなかったというのも大きいと思われるにょ。
デジカメ需要そのものが縮小しているわけではないのはミラーレスやデジタル一眼が前年と
比べてプラス成長をしていることから見てもを明かにょ。
つまり、高画質志向とお手軽志向の2つの層(ニーズ)が存在しているといえるけどその
お手軽志向の層はスマホで満足してしまっているということにょ。
もっとも、画質が十分かと言われたら不十分と感じる人もいるかもしれないけどWebでの
公開限定(ブログ等でVGA〜SVGAサイズで鑑賞)と考えるならば多くの人はそれほど不満を
抱くレベルではないし、スマホ用のセンサー性能底上げによって満足する人の割合は
今後さらに高まるのではないかと予想できるにょ。
現在発売されているコンデジを分類すると下記の6つのようになるにょ。
(1)入門モデル
(2)薄型軽量モデル
(3)防水モデル
(4)高倍率ズーム搭載モデル
(5)高級モデル
(6)スタンダードモデル(上記に分類されない一般的なモデル)
(1)入門モデルというのは要するに機能を絞ることで低価格化を実現しているモデルの
ことにょ。
コストダウンのため軽くもなく薄型でもなく上位モデルとの差別化のため光学式の手ぶれ
補正は非搭載のものが多いにょ。
これがスマホの普及によって壊滅的なダメージを受けるであろうモデルにょ。
「とりあえずデジカメが欲しい」という人にとっては非常に有用なモデルなのだけど
冒頭に書いたようにもはや多くの家庭に普及している状態で新規購入者の割合は年々減る
一方になっていると思われるにょ。
国内における世帯普及率は昨年時点で約73%になっているにょ。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2280.html
しかし、ここ数年は国内の世帯普及率はほとんど伸びていないのは国内においては早く
からカメラ付きケータイが普及しており、その内蔵カメラがL版サイズで十分実用に耐える
レベルになった頃から国内のコンデジ市場は前年割れとなっていたにょ。(2005年に
初めて前年割れを記録)
(2)フィルムカメラでは実現できなかったものであり、これがジャンルとして確立したのは
2002年にミノルタのDiMAGE Xで導入された屈折光学系によるものが大きいにょ。
それ以降は他社も追従して屈折光学系による薄型軽量モデルを投入していったにょ。
私もメインコンデジはDiMAGE X20→ COOLPIX S1 → Cybershot TX1 と3台続けて屈折光学系
モデルとなっているにょ。
やはり手軽にポケットに収納でき毎日持ち歩けるというのがメリットになるにょ。
しかし、スマホのカメラが高性能化してしまえばその立場も微妙になってくるにょ。
(3)防水デジカメはシェアこそ大きくないけど堅実な需要が見込めるにょ。
スマホも防水対応の機種も中にはあるためこれによって防水デジカメが喰われるという
恐れがあると感じる人もいるかもしれないけど薄型軽量化が重視されている現在のスマホは
多くのモデルが防水対応ではないし防水対応といっても生活防水レベルであり防水デジカメ
と比べると貧弱きわまりないにょ。
したがって、当分安泰ともいえるけどシェアそのものが小さいためメーカーもこれだけに
頼るわけにはいかないし、防水だけではウリが弱いため各社の趣向が試されるにょ。
(4)高倍率の基準が難しいところだけど5年前くらいならば10倍以上は高倍率と言っても
過言ではなかったにょ。
しかし、今では屈折光学系との併用によって10〜12倍程度の光学ズームを搭載しながら
一般的なコンデジ(厚さ20mm台)を実現している機種もあるにょ。
この項目はネオ一眼のようにズーム比をウリとしている機種を想定しているため現在だと
20倍以上くらいがこの項目になるのではないかと思われるにょ。
このクラスの光学ズームを必要としている人にとってはほぼ光学ズームを搭載していない
スマホの影響は受けないにょ。
しかし、昨今は低価格化が進んだデジタル一眼だけではなく小型軽量となるミラーレスとの
争いも激しくなっているにょ。
レンズ一体型というメリット(広角から超望遠までレンズ交換無しで撮影可能)を重視
する人がどの程度いるかで今後生き残れるかが決まってくるにょ。
(5)高級コンデジの定義も厳密なものはないけど個人的には1/1.7〜2/3インチセンサーを
搭載したものがこれに相当すると考えているにょ。
1月10日に書いた1.5インチセンサーを搭載したPowerShot G1Xのような機種は個人的には
コンデジではない別のカテゴリに分類したいのだけど一般的にはこの高級コンデジに
カテゴライズされるのではないかと思われるにょ。
高級コンデジは一般的なコンデジと比べて一回り大きなセンサー(G1Xにおいては1桁大きな
センサー)を搭載していることで高画質化を図っているのと同時に細かい設定が可能な
モデルが大半を占めているにょ。
カメラ任せではなく考えて撮影するということが出来るのもこの高級コンデジのメリット
となっているにょ。(ネオ一眼でも絞りやシャッター速度の設定が可能な機種が大半とは
いえネオ一眼の多くは普通のコンデジと同じ1/2.3インチセンサーを搭載しているため
絞りの効果があまり期待できない)
お手軽志向のスマホとは対極的な存在であるためスマホの影響はあまり受けないとはいえ
ミラーレスとの激しい争いが行われているため予断を許さないにょ。
(6)いわゆるスタンダードなコンデジにょ。
4〜10倍程度の光学ズームを搭載し、20mm程度の厚さに収まっている各社の主力モデルと
いえるにょ。
サイズ面や機能面で過不足のないモデルであるため「入門機では物足りない」「高倍率
ズーム搭載モデルは大きすぎる」「高級コンデジは高すぎる」などの不満を持つ人に
とっては最適といえるにょ。
価格を最優先した入門モデルやサイズを最優先した薄型軽量モデルほどではないけど
スマホによる影響はそれなりに大きいと思われるにょ。
というわけでスマホの影響をまとめると下記のようになるのではないかと思われるにょ。
(1)入門モデル ・・・・・・・・・・・ 極大
(2)薄型軽量モデル ・・・・・・・・・ 大
(3)防水モデル ・・・・・・・・・・・ 小
(4)高倍率ズーム搭載モデル ・・・・・ 小
(5)高級モデル ・・・・・・・・・・・ 小
(6)スタンダードモデル ・・・・・・・ 中
ここで、スマホに対抗するのであればカメラ本体に通信機能を入れればいいという考えも
あるにょ。
要するにカメラ単体で画像共有サイトへのアップロードを可能にするというものにょ。
実際無線LAN経由で撮影した写真を自動的に共有サイトに転送するという機種もあるにょ。
無線LANを搭載していないデジカメであっても無線LAN機能を内蔵したSDカード「Eye-Fi」が
あればPCや共有サイトへ転送が可能になるにょ。
しかし、これも3G通信機能によっていつでもどこでも気軽にWebに繋がるスマホと比べると
著しく制限があるにょ。(モバイルルータを常時持ち歩いていれば通信面においては
それほど問題はないことだけどデジカメ単体だと特定サイトしか利用できないという制限が
ある)
コンデジにAndroid等のOSを搭載してWebブラウザの搭載やアプリによる機能拡張などが
行われる日は近いかもしれないにょ。(2000年に登場したeggyは一見デジカメだけど
Webブラウザの搭載やWeb上のコンテンツの利用が可能でありeggyの失敗は登場が早すぎた
というのが理由かも知れない)
ただし、そうなった場合にはコンデジの高価格化を招いてしまうにょ。
そうなると「いかにしてスマホに対抗するのか」ではなく「いかにしてスマホと共存する
のか」という方法もあるにょ。
その1つの回答となるのがこの度発表された「Cybershot TX300V」にょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120130_508475.html
デジカメで撮影した写真をスマホで簡単に利用できるというだけのことなんだけどね。
デジカメでmicro SDカードを使えばそれを抜き差ししてやれば簡単にスマホで使えるという
ことを考える人も居そうだけどデジカメはともかくスマホのmicro SDカードはそんなに
簡単に抜き差しができないにょ。
したがって、そのうちスマホの内蔵カメラしか使わなくなってしまうにょ。
そういう点を考えると無線で自動的にスマホと繋がるデジカメというのはかなり画期的な
存在といえるにょ。(連携が可能になるアプリを用意しているというだけの話だけど)
スマホで利用する場合に画素数が多いと使えない場合があるけど自動的に200万画素に
リサイズして転送されるためその心配もなくなるにょ。
この機能は技術的に難しいというわけでもなく無線LANさえ搭載していればコスト面では
それほど多くはかからないため顔認識機能などと同じく今後は1つのトレンドになるかも
しれないにょ。
それ以外の特徴は最近増えつつある非接触充電に対応していることくらいにょ。
無線LANは当然ながらスマホ連携だけではなくPCへの自動取り込みが可能になっていると
いうのも便利にょ。
また防水タイプであるため上記のようにスマホと共存が可能になるにょ。
あと1/2.3インチの極小センサーで1820万画素は多すぎると思うけど4画素混合による
高感度ノイズ低減が可能というのは魅力にょ。
6枚連写によるノイズ低減も組み合わせることで何とノイズは1/6になるとのことにょ。
コンデジでISO12800は常識的に考えると全く実用にならないのだけど1/6にノイズが
低減されるのならばそれなりに使えるレベルに落ち着くかもしれないにょ。
私が持っているTX1は裏面照射センサーの初代モデルとはいえ6枚連写による手持ち夜景
モードによるノイズ低減効果はすさまじくISO1600のノイズ量は私が使っているデジタル
一眼であるD50やK200Dに匹敵するレベルだからね。(まぁ今となっては両機種とも
お世辞にも高感度に強いとは言いがたいけどセンサーサイズ13倍差を跳ね返している
というのはすさまじい)
このTX300Vがどの程度の画質かはレビュー待ちだけどさすがに予価5万円は手が出せない
ので安くなったらTX1の後継として買うかもしれないにょ。
今年のコンデジ市場は昨年以上に厳しくなるのはすでに分かっていることであり各社
ともに生き残りをかけた製品展開を行っているにょ。
富士フイルムが高級路線であるXシリーズを立ち上げX-Pro 1によってミラーレス市場に
参入したのも昨年10月6日に書いたようにコンデジの価格下落によって利益を確保する
のが難しくなった上に薄利多売で持ちこたえようにもコンデジ市場が小さくなってしまって
いるためにょ。
日本国内では世帯普及率が7割に達した上にカメラ付きケータイの普及によって2005年から
前年割れ状態になっているコンデジだけど冒頭のように世界市場においても前年割れと
なってしまったわけだからね。(2003年に初のメガピクセルカメラを搭載したケータイで
あるJ-SH53が発売され2004年にはメガピクセル機がかなり普及した)
画素数アップによって購入を促進するというまやかしはもう通用しないにょ。(コンデジ
センサーにおいて不要に画素数が多いのは画素数で善し悪しを決めている一般ユーザーが
多いと考えられるため)
確かに5、600万画素くらいまではコンデジにおいて画素数アップが画質面でプラスになって
いたけど1000万画素を大きく越えた今はもういくら画素数が増えてもその影響はないと
いっても過言ではないにょ。(むしろ裏面照射センサーでない場合は画素数アップは
画質面においてマイナスになるとさえ感じる)
やはり、画素数ではない別の何かによって従来よりも高性能化したということが分かる
ようにしなくては買い換えを促進できないにょ。(これも現状に不満を持っている人のみ
有用なものだけど)
画素数に変わるものといえばもはやセンサーサイズしかないにょ。
しかし、コンデジセンサーの大型化は高価格化と筐体の大型化を招いてしまうため普及
クラスのコンデジでは採用しにくいと思われるにょ。
むしろ、スマホとパーツの共用をしてコストダウンを図るため近い将来は廉価コンデジに
おいてはセンサーサイズは今よりも小さくなってしまうと私は予想するにょ。
そうなった場合は画質面のコンデジのアドバンテージはますます無くなってしまい
コンデジの売上減少に拍車がかかりそうにょ。
スマホによってダメージを受けたというよりも画素数至上主義に走ったツケが今頃に
なって現れたというだけかもしれないにょ。(スマホはそれに追い打ちを掛けただけに
すぎない)
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