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おちゃめくらぶ掲示板
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今年Ultrabookは大きく変わる・・・?
一昨日に書いたようにタブレット端末は今年大きく変わろうとしているにょ。
x86とARMという超えられない壁が崩れ去るということは従来ならばPCがカバーしていた
であろう領域までタブレット端末が侵食することを意味するにょ。
そこで重要になるのがUltrabookにょ。
Ultrabookは昨年7月26日に書いたようにタブレット端末からPCを守るための防波堤代わりに
なるのだけど問題は現時点のUltrabookはそのような効果はあまり期待できないという
ことにょ。
薄型軽量を重視しているためというのは従来高価だったプレミアムノートを侵食しかねない
感じだけどあえてUltrabookを買うというユーザーは限られると思うにょ。
それを妨げているのはやはり価格面の問題だと思われるにょ。
これは当初アナウンスされていた価格帯(700〜1000ドル)よりも高価な製品ばかりという
ことで期待はずれに感じている人も中にはいるにょ。
しかし、現時点でUltrabookは失敗扱いにするのはナンセンスにょ。
というのも12月2日に書いたように当初からUltrabookはホップステップジャンプの3カ年
計画で進化する予定にしているからにょ。
1年目となる昨年は「顔見せ」程度でしかなかったUltrabookはいよいよ本格普及を目指して
立ち上がることになるにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20120110_503337.html
今年のUltrabookは以下のような変化があると思われるにょ。
(1)IvyBridge搭載
(2)Windows8にフル対応
(3)低価格化
(1)近年、Intelの新世代CPUは1月に開催のCESで発表されることが多かったにょ。
しかし、このIvyBridgeに関しては1四半期それよりも遅れることになったにょ。
さすがに世界最新の製造プロセスの高い製造技術を誇るIntelとはいえ22nmで量産化する
というのは大変というのもあるだろうけど2月3日に書いたようにSandyBridge用のチップ
セットに不具合が見つかったため再出荷のために実質的なローンチがほぼ1四半期分ずれて
しまったというのも理由かも知れないにょ。
IvyBridgeもすでにサンプルチップは出回っているものの3〜4月のローンチを目指して
ようやく量産が開始された段階にょ。
Ultrabookに使われるULV版は通常電圧版が登場して半年後くらいになるのでIvyBridgeが
搭載されたUltrabookが登場するのは9月くらいになると思われるにょ。
これによって現在と比べて高性能化と省電力化の実現が可能になるにょ。
(2)今年のPC関連で最大の注目はWindows8が登場することにょ。
Win8の最大の特徴はマルチタッチをサポートしたタッチ主体のUIである「Metro Style」
だと思われるにょ。
Windowsを搭載したタブレット端末(Slate PC)が一般に普及しない要因としてはOSが
マウスとキーボードを使って操作することを前提に作られているのと同時にアプリも
それを前提になっているからにょ。
専用設計である業務用アプリに関してはその縛りが軽減されるので個人用にはあまり
普及していなくても法人向けにはそれなりの数量は販売されているため市場としては
成立しているにょ。
ただし、法人向けだけでは市場としては狭いため広く普及させるためには個人需要を喚起
させる必要があるにょ。
その鍵となるのがWin8にょ。
Windows採用のタブレット端末を普及させるにはWindowsにタッチ主体のUIを導入するのは
当然のことだけどそうなると「Win8フル対応」を謳うためにはUltrabookもタッチパネルの
搭載の必要性が出てくるにょ。
現時点ではUltrabookは単なる薄型軽量のノートPCでしかなくタッチパネルを搭載した
機種は存在しないのだけど今年の秋以降に登場するUltrabookの多くがタッチパネルを
搭載するのではないかと思われるにょ。
タッチ主体であれば手に持って使える方が便利だし、その際は逆にキーボードがある
ことが難点になるためそのようなタブレット端末と比べたら劣るような感じになるかも
しれない(一昨日に書いたように解像度の面でもタブレット端末の上位モデルはフルHD
以上が当たり前になってくるのに対してUltrabookはそれが難しい)けどUltrabookはAtomや
ARM系SoCを搭載と比べてスペックが高くなおかつキーボードが付いているため従来型の
Windowsアプリ(Win8ではx86版のみ搭載のDesktop Styleで動作)にフル対応というのが
メリットになってくるにょ。
(3)現行のUltrabookは上記のように予想より高価というのが普及させるのは難しいと
思われている最大の原因になっているのだけどこれは今年登場のモデルでは少し緩和が
可能になると見られるにょ。
IvyBridge搭載によって熱設計が多少楽になるというのはありそうだけどそれで大幅に
コストダウンは難しいにょ。
やはり、大幅なコストダウンを行うためには業界全体で協力し合うしかないにょ。
そして、量産化することでコストダウンが可能になるにょ。
Ultrabookの低価格化を行う際にはCPU(およびチップセット)の低価格化も重要だけど
IntelはUltrabookによって大きな利益を上げることを考えているせいかIvyBridge世代に
移行したからといってCPU価格が下がるということは期待しにくいにょ。(同価格ならば
性能が上がる分だけコストパフォーマンスはアップすることになるけど)
そこで有用なのはAMDのCPUにょ。
UltrabookはIntel主導で作られたものであり、正確にはIntelのCPUを搭載しなければ
Ultrabookにはならないにょ。
これはネットブックにおいても正確にはAtomの搭載が必須だったのと同じにょ。
とはいえ、同じような製品が登場するならば搭載しているCPUのメーカーなんて多くの
ユーザーにとってはどうでもいい問題にょ。(似たような外観や性能で安くなるならば
それを望むユーザーは多数いると思われる)
AMDの新アーキテクチャ「開発コード名:Bulldozer」を採用したCPUは10月13日に書いた
ように性能は今ひとつふるわないにょ。
CPU性能を上げるためにはシングルスレッド性能を上げる必要があるのだけどこれは
経験則であるポラックの法則によってトランジスタ数を2倍にしても性能はその平方根
である√2倍程度しか上がらないことが分かっているにょ。
これは逆に言えばトランジスタ数を減らしてもそれほど性能は落ちずコア数を増やせば
マルチスレッドで動作するOSやアプリにおいては性能面で有利に働くということにょ。
Bulldozerアーキテクチャは2つのコアで1つのモジュールを構成する作りになっているため
1つのコアは小さくできるというメリットがあるにょ。
しかし、4モジュール8コアのBulldozerアーキテクチャCPUでアプリを動作時には完全に
8スレッドに均等にタスクが割り振られる処理においてはその設計思想の恩恵を得られる
ものの4スレッドで動作するアプリでは4モジュール均等ではなく2モジュール(4コア)に
タスクが割り振られてしまうと性能が思ったように伸びないという問題があるにょ。
これはWin7ではパッチが配布されたものの思ったような効果が上がらずIntelのHTTと
同じくOSレベルでそのCPUに最適化させないと難しいにょ。(HTTもWin2Kでは2CPUとして
動作するため逆に遅くなってしまうということも起きてしまっていたようにBulldozerも
普通の8コアCPUとしてOSが動作してしまうと遅くなってしまうということであり、その
CPUに応じたタスク割り振りをしなければ性能を発揮できない)
Win8はBulldozerに完全対応しているためBulldozerの性能を引き出すにはWin8が必須に
なっているにょ。
AMDは今後登場するCPUにおいてはこのBulldozerアーキテクチャを積極的に導入予定であり
ノートPC用のTDP35W枠の製品も今年の第2四半期に登場予定なのだけどそれと同時にTDP17Wの
製品も登場することが今回正式に明らかとなったにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20120113_504332.html
このTDP17Wとなる低TDP版はUltrabookへの搭載を目的とされているのは確実にょ。
しかし、AMDには従来このTDPにはBobcatコアを搭載したAMD Eシリーズ(コードネーム:
Zacate)が存在していたにょ。
ZacateはAtom対抗としてネットブックやタブレット端末用に作られたAMD Cシリーズ
(コードネーム:Ontario)の高クロック、高TDP版でありコアそのものは両者は特に
大きな差異はないにょ。
そのためIntelのCULVノートと比べると1ランク性能で劣るイメージがあったにょ。
確かにZacateはCPU性能こそCULVノートに劣っていたけどに内蔵のRADEON HD6310は80sp
ながらIntelのCULVノートに内蔵のIntel HD Graphicsを凌駕していたにょ。
ところがSandyBridgeに内蔵されているIntel HD Graphics 3000は従来のものよりも
大幅に引き上げられているにょ。
3D Mark06によるベンチ結果だけに注目するとZacateに内蔵のRADEON HD6310は昨年1月13日に
書いたように2266(VAIO Y)になっているけどSandyBridgeに内蔵のIntel HD Graphics
3000は昨年11月22日に書いたように3401(ZENBOOK)になっているからね。
IvyBridgeに内蔵のGPUはSandyBridgeに内蔵のものよりもさらに性能が高められているため
もはやZacateではIvyBridgeの対抗にはならないにょ。
かといって、省電力ではAtomの進化によって勝ち目が全くなくなるにょ。
Atomより安価で販売すれば需要があるだろうけどそれでは利益を出すのは難しくなるにょ。
そこで、AMDは新アーキテクチャを導入したCPU「Trinity」によってIvyBridgeに対抗
しようとしているにょ。
それでもCPUの処理性能はSandyBridgeより確実に速くなるIvyBridgeには負けてしまう
だろうけどTrinityではGPU性能がAMD Aシリーズより引き上げられているためその性能は
期待できるにょ。
何せA3850に内蔵されているRADEON HD6550はローエンドの単体GPUを上回る性能であり
SandyBridgeに内蔵のIntel HD Graphics 3000を圧倒するものだからそれを上回ると
見られるTrinityは相当高い性能が期待できそうにょ。
TDP17WのTrinityにどれくらいのGPUが内蔵されるかは分からないけどULV版のIvyBridgeに
勝てるレベルのものは確実に搭載してくることが予想されるにょ。
このTDP17W版のTrinityはUltrabookに相当するPC(上記のように厳密な意味ではUltrabook
ではないためAMDもUltrabookとは呼ばないと思う)に搭載されると見られるためULV版の
IvyBridgeよりも安価に販売することは確実にょ。
そうなるとUltrabook・・・ではなくて、Ultrabook相当のPCの価格引き下げに繋がるにょ。
Intelが行っているような「厚さ面の縛りが無い」(もしくは軽減される)と予想される
ためにそれも価格引き下げに繋がりそうにょ。
ただし、分厚く重くなってしまえばただのCULVノートもどきになってしまうにょ。
Intelが構想しているUltrabookとは全く別物になるということにょ。
とはいえ、ライバルが登場することで価格競争面での期待があるにょ。
問題はAMDの投入スケジュールに信頼性がないことにょ。
いくら安価でいい製品であってもちゃんとした数量を指定通りに出荷できないようでは
サードパーティの獲得は難しいからね。
いいものを安く買えるためにもAMDには頑張ってもらいたいにょ。
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