レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
おちゃめくらぶ掲示板
-
タブレット端末とPCの壁が無くなる・・・?
ラスベガスで開催されているInternational CESにおいて各社からタブレット端末が多数
参考出品されているにょ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20120110_503256.html
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20120110_503275.html
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20120112_503733.html
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20120112_503770.html
これらを見て従来のタブレット端末に無かったのは下記の2点にょ。
(1)フルHD以上の解像度
(2)x86とARMの垣根が無くなる
(1)タブレット端末においてやはり普及のきっかけとなったのは何度も書いているように
iPadの登場によるものにょ。
x86CPUにWindowsを搭載したタブレット端末(キーボードレスのWindows PC)は古くから
存在するもののWindowsのUIはマウスとキーボードによって操作するように作られている
ためにあくまで特定用途の業務用などに止まっていたにょ。
しかし、iPadはスマホ用OS(iPhone用のOS)を元に作られており、タッチパネルでの
操作が前提になっていることからすべての操作がタッチパネル上で快適に行えるように
なっているにょ。
もっとも、iPad登場前にはすでにAndroidを搭載したタブレット端末もあったし、古くは
PDA用のOSを搭載した端末もあったためiPadが元祖というわけではないけどiPhoneの
ヒットによってiPadが大きく伸びたのは言うまでもないと思うにょ。(つまり、iPhoneが
売れなかったらiPadは売れなかっただろうし、そもそも商品化されなかったと思う)
ここで気になるのは解像度についてにょ。
iPadが登場前のAndroid搭載タブレット端末というとほとんどがWSVGAクラスの解像度しか
なかったにょ。
これは当時のチップ性能で無理に解像度を上げても体感速度が遅くなるだけだし高解像度の
液晶パネルが量産化されていないし売れるか分からないようなその端末のためにわざわざ
高解像度のパネルを作るなんてことはできなかったからにょ。
ところがiPadのヒットによって10インチクラスでXGA以上は必須項目になったにょ。
そのため各社はこぞってWXGA液晶を搭載するようになったにょ。
10インチクラスのWXGA液晶パネルはすでにネットブック等で用いられていることから
特注でなくてもそれなりに量産されており、安価に入手可能だと思われるのだけどこれが
この度発表された機種の多くが10インチクラスでフルHDもしくはWUXGAの液晶を搭載して
いるため不可解に感じる人がいるかもしれないにょ。
そのような液晶を搭載した端末を他所で見かけないことからそれらの端末に合わせて
量産化したパネルであると言えそうにょ。
工業製品は量産化すればするほど単価が抑えられるのである程度売れる目処がついている
ならば安価に抑えることは可能になっているにょ。
一社だけならともかく複数のメーカーが同時に発表するというのはお互いの新製品情報を
ある程度把握しているというだけではなく最大のライバルである未発表のiPad3の存在が
大きいと思われるにょ。
何せiPad3にはフルHDを超えるQuad XGA液晶(2048x1536)が採用されると見られている
からね。
すでにiPad3のものと見られる部品の流出があり単なるウワサではなくかなり信憑性の高い
情報といえるにょ。
http://ggsoku.com/2012/01/ipad3-retina-display-2/
iPadに超高解像度の液晶パネルが搭載されるというのはすでにiPad2が発売される前に
ウワサとしては存在していたにょ。
そのためiPad2はそのような超高解像度の液晶搭載ということを期待していた人もいる
けれど登場した製品は初代iPadと同じXGAのままだったにょ。
あくまでウワサでありガセ情報か・・・と思っていたけどフルHD以上の解像度の液晶を
搭載したタブレット端末が多数登場しているというのは裏を返せばiPad3で超高解像度の
液晶を搭載するためとも言えそうにょ。
そんな解像度の高い液晶パネルを搭載したら高価格化になってしまうことを懸念して
しまうかもしれないけど液晶パネルがインチ数を変えずに高解像度になっても製造コスト
そのものはほとんど変わらないにょ。
歩留まりが落ちる分だけ若干高価格化になってしまうけど昔(90年代)とは異なり
200〜300ppiクラスの液晶は製造技術の進化によって歩留まりは飛躍的に向上している
ためそれほど大きな問題にはならないにょ。(高価なのはあまり大量生産されてない
というのが一番の理由であり、搭載製品が増えればコスト面の問題はほぼない)
ところが、PCの世界においては昨年10月4日に書いたように未だにWXGAが主流となって
いるにょ。
現在主流の1366x768という解像度だけど縦が768となるXGAはWin95世代のPCでさえ多くの
機種で搭載されておりWin98世代ではモバイルノートを除きほぼすべてのPCでそれ以上と
なっているにょ。
つまり、Windows PCにおいては10数年前から縦方向の解像度は変わっておらず、GUIの
変更(例えばリボンUIの導入など)によって相対的に狭くなっているとも言えるにょ。
そのため私は高解像度の液晶パネルが標準化することを切望しているけどそれはなかなか
難しそうにょ。
Windows PCにおいてなかなか高解像度の液晶パネルが普及しないのは使用する距離が
固定化されていることに加えて過去のソフト資産との互換性問題があるというのが理由
だと思われるにょ。
ノートPCの場合は画面からの距離は50〜60cmで使用することが多いけど一般的に人間の目の
分解能が30cm離れて300dpi程度となっているため60cmでは150ppiが限界だからにょ。
編集作業を伴う機会が多く細部のドットもはっきり見える必要があるPCの場合はその
8割となる120ppiくらいがベストかもしれないにょ。
その場合は15インチクラスのPCではWXGA++(1600x900)〜フルHDが適正解像度と言える
ためやはりWXGAは不十分といえるにょ。
高解像度を阻害しているのはWindows用アプリは基本的に96ppiをベースに作られている
ということが挙げられるにょ。
これはマルチ解像度をサポートしているWindowsにおいては絶対的なものではないので
問題ではないにょ。
Vista以降はOSが細かいスケーリングに柔軟に対応できるようになったために96ppiという
縛りはほとんど無くなっているにょ。
小さい文字が読みにくいという場合でも解像度が高ければ文字もなめらかでキレイに表示
することが可能にょ。
ところが、これはXP以前のソフトだとDPI設定を変えるとレイアウトが崩れてしまうと
いうものも多いため現実的には高解像度を液晶はその解像度が必要な人しか求められて
いない状況にょ。
とはいえ、これは選択肢が無いというのが厄介なところにょ。
CPUのグレードによる製品の選択肢はあるのに液晶パネルの解像度の違いによる選択肢は
ほとんどない(直販でのみ選べるけどこれが13インチ以下のモバイルノートになると
直販でも選択が可能になっている機種はほとんどない)という状況だからね。
タブレット端末の場合はノートPCと違って画面からの距離を近づけて使用できるという
ことを考えるとスマホと同じく300ppi程度までは十分に恩恵があるわけだし、単純に
情報量が増える(もしくは文字がキレイになる)というだけでもメリットがあると
思われるにょ。
つまり、ノートPCの世界ではWXGAが標準であり、一部の端末のみそれを超える解像度
(15インチクラスでようやくフルHDが選択可能になるものの店頭販売モデルはほとんどの
機種はWXGAで据え置き)というのに対してタブレット端末は一定以上の価格帯のものは
もれなくフルHD以上の解像度になると予想されるためタブレット端末とPCで解像度の
逆転現象が起きてしまうことになると思われるにょ。
Tegra3などのクアッドコアCPU登場によってWebを普通に利用するならばスペック的には
十分になってきており、Webの利用や動画再生においてPCは不要というか、むしろ解像度の
点から考えるとPCよりも快適に使用できるようになると言えそうにょ。(WXGAとフルHD
では使い勝手に雲泥の差がある)
(2)WindowsというのはMS-DOSを元に拡張してきたためx86CPUで動作するようにに作られて
いるにょ。
ただし、これがWin2K以降のWindowsのベースとなったWindows NTの場合はマルチ
アーキテクチャに対応しており、これはバージョンによっても異なるのだけどAlphaや
MIPSやPower PC上でもWindowsは動作していたにょ。
これが2Kからはx86のみ(あとはIA-64)となったにょ。
それが次世代のWin8ではARM系CPUにも対応することが明らかになっており、この度の
CESでもWin8が動作するタブレット端末が参考出品されているにょ。
Win8が動作するといっても過去のWindows資産がすべて使えるというわけではなくあくまで
Win8用に用意されたMetro Styleに対応しているだけにょ。
したがって、Win8のMetro Style用に作られたアプリはx86、ARMどちらでも動作するけど
それ以外のアプリ(現状、もしくは過去のアプリ)に関しては従来のUIで動作するため
x86CPUのみ対応となるにょ。
Androidは元々スマホ用に作られたOSであるためARM系CPUでの動作が基本となって
いるにょ。
x86対応版は存在するものの同じバージョンのリリースがARM版から遅れることが多く
あくまで「x86でも動作可能」というレベルでしかなかったにょ。
それにx86CPUでAndroidを動作させるメリットがあまりなかったにょ。
というのも一般的に見てARM系の方がx86CPUよりもワットパフォーマンスが高いからにょ。
つまり、x86CPUを使うということは小型軽量化、薄型化、長時間駆動の面で犠牲になる
ということもありx86版のAndroidは公開されていてもそれを搭載された製品というのは
発売されて来なかったにょ。
しかし、CESでは次期Atom「Medfield」を搭載した端末でのAndroidの動作が行われて
いるにょ。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/event/ces2012/20120112_503948.html
Atomは元々はネットブック用に作られたCPUではなく従来のx86では難しくARMが主流に
なっている低TDPのレンジに攻めるために作られたものにょ。
つまり、スマホに搭載できるレベルにすることがAtomの当初からの目標といえるにょ。
初代Atom(Silverthone)を搭載したWILLCOM D4はとてもスマホと呼べるサイズでは
無かったけれど現行のOakTrail搭載のF-07Cは普通のガラケーより1周り大きい程度の
サイズでWindows Phone7ではなくWindows7を搭載しているにょ。
これが出来たのは1.6GHzの動作クロックを0.6GHzまで下げているからにょ。(ただし、
消費電力は低減できても大幅な性能ダウンであるためWin7が快適に使えるとは言い難い)
この度の製品に搭載されているAtom Z2460(Medfield)は現状と同じ32nmで作られている
もののデュアルコアのCortex-A9のSoCを搭載した端末と比べて低消費電力かつ高性能に
なっている模様にょ。
http://www.anandtech.com/show/5365/intels-medfield-atom-z2460-arrive-for-smartphones
これはAtom Z2460がシングルコアながらHTTに対応していることでベンチスコアを上げて
いることに加えてIntelとしてはすでに旧世代になりつつある32nmの製造プロセスとはいえ
ARM系SoCでは未だに40nmが主流(ようやく28nmでの生産が始まったばかり)ということで
製造プロセスでリードしているアドバンテージがあるためだと思われるにょ。
Atomはこれから22nm、14nmと年々プロセスルールを微細化していく予定にしているため
この最先端の製造技術の力によってAtomはARMに対して十分なアドバンテージが生まれて
くると思われるので「x86CPUだからARM系CPUよりもワットパフォーマンスで劣る」と
いうのは過去の話になりそうにょ。
「ARM+Android」と「x86+Windows」という2つの選択肢しかなかった(事実上従来の
Windowsがタッチパネルに特化されたUIではないため事実上iPad以外では「ARM+Android」
しか選択の余地が無かった)のだけどAtomの低消費電力化とWin8がARM系SoCに対応する
ことで「ARM+Android」「Atom+Android」「ARM+Win8」「Atom+Win8」という4つの
選択肢ができることになるにょ。
つまり、特定アーキテクチャのCPUに特定のOSを組み合わせるのではなく自由な選択が
可能になるというわけにょ。
Win8のMetro Styleが普及するかは現時点では未知数ではあるもののx86とARMという
超えられない壁が崩れようとしているのではないかと思われるにょ。
|
|
|
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板