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EOS Kiss X7はミラーレス対抗のデジタル一眼なのか・・・?
キヤノンからデジタル一眼レフEOS Kiss X7とEOS Kiss X7iが発表されたにょ。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20130321_592405.html
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20130321_592445.html
入門機を一気に2機種発表したわけだけどこれは過去にはEOS kiss X5とEOS kiss X50が同時
発表となったこともあるため初めてのことではないにょ。
X7i、X7と型番こそ似ているけどスペック表を比較するとかなり異なるものであることが
分かるにょ。
EOS Kiss X7 EOS Kiss X7i EOS Kiss X6i
センサー APS-C APS-C APS-C
1800万画素 1800万画素 1800万画素
バリアングル 無し あり あり
タッチパネル 無し あり あり
最高シャッター速度 1/4000秒 1/4000秒 1/4000秒
静音撮影 あり 無し 無し
連写速度 4コマ/秒 5コマ/秒 5コマ/秒
サイズ 116.8x90.7x69.4 133.1x99.8x78.8 133.1x99.8x78.8
重量(バッテリ込) 407g 580g 575g
まず、Kiss X7iの方からみていくとX6iと比べてその差は極めて小さいことが分かるにょ。
スペック表を見てみると唯一の違いはクリエイティブフィルタの仕様が変わった程度にょ。
あとはサイズは同一で筐体デザインが少し変わったため重量が5g減っている程度にょ。
それと本体ではないけどレンズキット付属レンズが動画サーボAFに対応したEF-S 18-55mm
F3.5-5.6 IS STMに変わった程度にょ。
クリエイティブフィルタの仕様変更程度ならばファームウェアの更新でいくらでも対応可能で
あるためわざわざ新機種を出す必要はないのだけどあえて出す理由としてはやはり値崩れ防止
というのが大きいと思われるにょ。
ほぼ同一仕様であっても新機種として投入することで再び適正な価格を維持可能になるため
十分な利益が確保可能になるにょ。
確かにレンズキットで付属するレンズが異なるため同一型番では分かりにくいというのも
あるにょ。
kissを買う層がそこまでレンズに拘るかどうかは分からないけど動画に強いというのを
メーカーがアピールしやすくなるためメリットは大きいと思われるにょ。
それと近日発表されるであろうEOS 70Dとの差別化を可能にするためKiss X7iの性能を
意図的に上げなかったということも考えられるにょ。(これはキヤノンだけに限ったことでは
ないけど下克上が極力起きないようにするというのはよくあること)
ということで、Kiss X7iはKiss X5がX50と同時発表であったためX4のマイナーバージョン
アップに止まっていたのと同じくマイナーバージョンアップでしかないのだけどX7の方は
正真正銘の新機種にょ。
そして、やはりウリとなるのはAPS-Cセンサー搭載のデジタル一眼の中で世界最小最軽量と
いうことにょ。
本体だけだと370g、バッテリと記録メディアを込みでも407gしかないわけだからね。
他社のエントリーモデルが500g程度であることを考えるとこれは驚異的にょ。
重量だけではなくサイズも明確にKiss X7iとは異なり意図的に差別化を行っていることが
分かるにょ。
さて、このKiss X7だけどやはりこれを出す根底にあるのがレンズ交換式のミラーレスの
需要増大だと思われるにょ。
数年前まで驚異的な拡大をしていたデジタル一眼もここ2、3年は国内では伸び悩んでいて
その代わりに売れているのがミラーレスにょ。
この根底にあるのはコンデジからのステップアップとしてより高画質で撮影可能なものを
望んでいるユーザーが多いというのもあるにょ。
その役割は従来はデジタル一眼が担っていたにょ。
当初は非常に高価だったデジタル一眼も2000年代半ばからいわゆる入門機と呼ばれる10万円
以下の機種が投入されるようになり普及が大幅に進んだにょ。
確かにデジタル一眼は今では下位モデルでは新機種でさえ7〜8万円程度から購入可能であり
入門機は1年ごとに新機種が投入されるため値下げ率も大きいため1年後には半値近くまで
下がっていることも珍しくはないにょ。
そのためコンデジからのステップアップを求めるユーザーは昔(10年くらい前)と比べて
買いやすい価格になったデジタル一眼を買い求めたというわけにょ。
しかし、いくら安くなったとはいえやはり問題はそのサイズや重量にょ。
センサーサイズは銀塩カメラでは主流だった35mmサイズ(いわゆるフルサイズ)と比べて
1/2.3のサイズしかないAPS-Cセンサーを搭載機であっても入門機で本体重量は500〜600g
程度、中級機ならば700〜800g程度あったわけだからね。
それに別途レンズの分が加算されるにょ。(APS-Cならば標準ズームでも200g以上)
すでに一眼レフを使っている人が買うのならば全く問題はないとはいえ、一眼レフをあまり
使ったことがない人にとってはこれは大きく重いと言わざるを得ないにょ。
そこで注目を浴びたのがミラーレスにょ。
ミラーレスは一眼レフで筐体サイズや重量増の原因となっているクイックリターンミラーや
ファインダーに用いられているペンタプリズムを搭載しないことで小型(薄型)、軽量化が
可能になっているからね。(デジタル一眼でも入門機はコスト削減と軽量化のためペンタ
プリズムではなくペンタミラーが採用されている)
当初はデジタル一眼のサブ的な存在であったミラーレスもコンデジからのステップアップ
ユーザーが増えたためラインナップが増して入門用の機種が多く登場したにょ。
ミラーレスはコンデジと同じく液晶画面を見ながら撮影できるという点もコンデジからの
ステップアップには向いているのだけどこれを可能にしているのがライブビュー撮影にょ。
ライブビューは今ではデジタル一眼でも搭載していない機種が珍しいくらいだけどデジタル
一眼ではAFは位相差検出方式に特化しているためライブビューで主に使われているコント
ラスト検出方式では遅いという点がネックになっているにょ。
キヤノンのデジタル一眼においては位相差検出方式においては業界トップレベルであるものの
コントラスト検出方式によるAFは他社と比べてかなり見劣りしていたにょ。
それを改善したのがEOS Kiss X6iによるハイブリッドAFにょ。
Nikon 1などと同じく像面位相差検出方式に対応したセンサーを搭載しているものの位相差
検出方式だけではなくコントラスト検出方式と組み合わせることで速度と精度を維持して
いるにょ。
このハイブリッドAFによってキヤノンはミラーレスのEOS Mを立ち上げることができたにょ。
今回のEOS Kiss X7はこのハイブリッドAFをさらに高めたものとなっているにょ。(X7iは
従来のX6iと同等なものが搭載されている)
そうなるとこのKiss X7はEOS Mと競合してしまう可能性があるにょ。
ミラーレスとデジタル一眼は別物とはいえ、ユーザーからすればサイズ、重量の問題が緩和
すればミラーレスである必要はなくデジタル一眼でも問題ないという人も大勢いるだろう
からね。(むしろ、ファインダーを見ながら撮影できるということをメリットとして捉えて
いる人も少なくない)
なぜキヤノンがあえて競合する可能性の高いモデルを投入したかというとやはりEOS Mが
現時点では不完全なものであるためだと思われるにょ。
まずは、先ほども書いたようにAFの速さはキヤノンのデジタル一眼においては大きなアドバン
テージだったけどこれはハイブリッドAFによって従来よりも高速化されたとはいえまだ他社と
比べて十分に速いとは言い難いレベルだからにょ。
そして、まだ発売からの期間が短いとはいえ依然として標準ズームとパンケーキレンズの
2本しか交換レンズがない状態では苦戦はやむを得ないにょ。
キヤノンのデジタル一眼の大きなアドバンテージはAFだけではなくその豊富なレンズ資産も
あるからね。
確かにアダプタ経由でEF-Sマウントのレンズも使用可能になるとはいえ、マウントが嵩張る
だけではなくAFもさらに遅くなってしまうというのがネックとなるにょ。
したがって、EOS Mを主軸に据えるには今後さらにハイブリッドAFが高速化されてなおかつ
レンズもそれなりにラインナップが揃う必要性があるにょ。
現時点ではEOS Mを中心にした場合には(アダプタを経由すればEF-Sマウントのレンズが
使えるとはいえ)別マウントになってしまうためあえてEOS Mを買う必要性というのは
「キヤノンブランド」が必要な人に止まると思われるにょ。
そうなると豊富なレンズ資産や高速なAFが活かせるデジタル一眼で小型化した方が他社と
比べて有利に立てるというのがキヤノンの考えではないかと私は思うにょ。
デジタル一眼の中では最小、最軽量とはいえミラーレスと戦えるレベルのサイズ、重量かと
言われたら微妙だけど現実的な面を見るとミラーレスがヒットしても量販店の販売台数
ベースでは依然としてEOS Kissは高いシェアとなっているわけだからね。
他社のミラーレスに流れるユーザーを少しでも食い止められるだけでもかなり恩恵がある
と思われるにょ。
その間にEOS M用のレンズのラインナップを増やしハイブリッドAFを高速化して他社の
ミラーレスと十分に戦えるようになったときにKissを縮小させれば問題ないわけだからね。
つまり、キヤノンにとってはまだそこまでミラーレスに注力するほどではないという判断の
結果がEOS Kiss X7と言えそうにょ。(EOS Kiss 7が7iの下位機種だと考えるとAFの
性能向上や静音撮影が可能になっていたりと上位機種を上回る面が見られるため単純に
下位だからすべての面でスペックが劣っているとはいえないことが分かる)
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