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森田療法 胃腸神経症 廃用

1名無しさん:2020/10/11(日) 13:33:47
ttps://www.mental-health.org/morita5_b.html
13・胃腸神経症

従来胃アトニーとして種々の食養生や服薬をつづけて全治しないものの大部分は本症である。食物が長く胃部にもたれる。張るような感じがする。嘔気を催すもの、痛みを感ずるもの、腹鳴がするなど種々の症状があり、あるいは長く便秘に傾くもの、下痢しやすいものもある。レントゲン写真を撮って見ると、胃の下垂したものもあり、そうでないものもある。事実下垂していても、神経質療法を施せば、なんら実際にはさしつかえないものである。かかる人々は食物に関して非常に過敏になり、消化不良と思われるものを避け、粥食のみをつづけるのもあり、次第に食も減じていく。初めは三杯で満腹感が出来たものが二杯ですでに満腹の感じがで、さらに一杯でももう腹が張ったようになるという風になる。こんな調子で彼らの多くは痩せて、無力性体質が一層目立って来るし、充分に食を摂らず、運動もあまりしないので、胃も実際廃用性萎縮のようになるのである。

かかる人々に対して我々はその衛生の亡者振りを是正し、普通食を摂らせ、仕事も盛んにして筋肉も発達するように仕向けるのである。根本は疾病恐怖であるから、我々の治療でこれを陶冶すれば自ら治癒するのである。私の治療した青年は十数年来の下痢と便秘等のために体重約39キログラムになっていたものが、三カ月経たぬうちに52.5キログラムを突破しているのである。またある老学者は二〇年来毎日下剤を服用しなければ便通がなかったのであるが、入院中これを完全に突破してしまったのである。とらわれるということは、ただ精神的のことのみに止まらず、身体的にも非常に影響をおよぼすもので、ことに消化器、心臓血管等には著しい変化をもたらすものである。しかしそれは機能的のもので、別に器質的のものではないから、放置しても生命に危険はないし、相当の鍛錬にもよく耐えられるばかりでなく、鍛錬によって始めて治癒すべきものである。しかし相当重症になると症状がはなはだしく起るので、それに負けて、独力で突破出来にくいもののあることは遺憾である。


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