伺かイベント雑談スレ

675：任意たん@age推奨：2021/05/13(木) 19:02:05: ・るなとあなた

先輩へ素直な好意の気持ちを寄せてくれる、るなちゃん。どうやら二人はすでに深い関係のよう。
高一という立場の割に、なんだか大人びている…というか、既にその年齢で自分の価値観を完成させているような感じがして、幼い見た目とその語りとのギャップがまずは印象的でした。
なので、先輩へ向ける好意が微笑ましいな、と思う反面、それを外側から眺めさせられているような謎の距離感もずっと感じていて、それがなんとも不思議だったのですが。

…日記…これ読んでいいやつかな…独特な心地よさに不穏な空気がでてきたな…。

「うさぎさんに語りかける独白形式の回想」という時点でなんとなく察せられてしまう…うう…。
うさぎさんとして提示された「聞き手」の立場が、話が進むにつれじわじわと先輩の設定として重なってゆき、日記を読み終えた後は先輩がうさぎと同じポジションに据えられていた…という一連の流れはぞくりときました。
つまり冒頭の時点で既に、彼女の言う先輩は…。

当初、るなちゃんは聡いが故に達観してる子なのだと考えていたのだけど、日記を読み終えた後は「まだ幼さが抜けきらないのに、自分で望まない内から色々わかりすぎてしまう」…という感じだったのかなと、そんな風に印象が随分変わってしまった。
最後の最後で、それがるなちゃん自身へ向けられてしまったのが、傍観者の視点ではなんとも悲しい。狂気的というには純粋過ぎたような、そんな印象の少女でした。
写真に映した景色というのは、得てして実際の景色より理想的に見えてしまうものなのか…。
映画の登場人物～のくだりが、彼女の理解の良さと未熟な部分が両方覗けている気がして、印象的に感じられました。

個人的にバニッシュシナリオを見てしまったのはちょっと後悔している…。あのまま、あの世界を彼女の箱庭としてずっと留めておく方が幸せだったのかも…。
けれどそれは果たしていつまで続いただろう。
ここは人によっては大きく感想が変わるのかも、と思います。あるいは本人にとっても。
彼女をずっと見てきたうさぎさんはどう思うんだろうか。

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