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新・戦場スレ Part1

77 ◆h9Hr5c.eFE:2016/06/09(木) 20:52:53 ID:FikiMqC.
>>75
エミリーより大幅に先んじて、フェアリー・フォースは作戦予定宙域に到着した。が――
「本隊、応答なさい。……本隊、聞こえませんの!?」
「お嬢、あれさぁ…」
アニーシャの愛機、ケット・シーが指差した先には、20m大のデブリが漂っていた。
「なっ…!?」
その表面に刻印されているのは紛れもなく国防軍のエンブレム。デブリの正体が撃沈された艦船の残骸であることは明らかだった。
「…作戦開始から10分と持たずに主力部隊が全滅…!? あ、ありえない、こんな状況…! 誰か、応答を…」
「お嬢! センサーに反応!」
「!?」
どうやら、獲物を仕留め終えた飢狼部隊はステルスを行使してこの場に留まっていたらしい。
フェアリー・フォースの増援の情報までもお見通し、あるいは筒抜けということなのか。
「囲まれちゃってる…! けっこう数がいるよ!」
「そんな!? さ、誘い込まれたということ…!?」
ケット・シーが腰の後、特徴的な尻尾の上に重ねてマウントされていたツイン・レーザー・マシンガンを抜き放つ。
「こうなりゃやるっきゃないよね…! フェアリー・フォースの力を見せつけちゃおう、お嬢!」
「え? あっ…」
ミレニアの乗機メイヴは、その厳かな装飾とは裏腹の所在無げな仕草を取っていたが、アニーシャの言葉に我に返ったか、レーザー・フルーレを抜刀し、左腕のロングボウを展開する。
(はーっ…ふぅぅ…)
ミレニアは大きく深呼吸をした。初めての実戦をこんな孤立無援の状況で行うことになるとは夢にも思わなかったが、この程度の布陣ならばシミュレータ上でアニーシャと共に何度となく蹴散らしてやった経験がある。
「…ふっ…そうね。アニーシャ。サイラス3の防衛戦力など所詮末端の雑兵。
わたくしたちフェアリー・フォースは格が違うということを、増長した帝国軍に思い知らせてあげましょう!」


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