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新・戦場スレ Part1

74 ◆h9Hr5c.eFE:2016/06/08(水) 01:23:40 ID:HXxziBQ.
>>73
「オーダー、聞こえていて? こちらフェアリー・リーダー、ミレニアよ」
シバラクカスタムが受信したのは、先刻聞いたばかりの高飛車な少女の声だった。
「我々フェアリー・フォースは陽動部隊の援護に向かうわ。案の定ワープゲート手前で敵の本隊が食い付いてきたようね」
「わ〜、こっちはデブリの中をコソコソ逃げ出せばいいだけの輸送艇の護衛と違って、大仕事だねっ♪」
茶々を入れてくるのはアニーシャの声だ。どうやらミックに入れ知恵されたドナールの詭弁を信じて行動に移ったらしい。
本当にコソコソ逃げようとしているのは、彼女らがこれから加勢しようとしている『陽動部隊』なのだが……
「フフッ、違いないわ。作戦決行の前倒しには驚いたけれど、これも基地司令部の迅速な判断の賜物。
輸送艇の民草共々、安全な航海ができることにせいぜい感謝なさい」
一方的な挑発としか取れない発言を最後に、通信は途切れた。
「いやぁ、すいませんねえ。ミレニアお嬢さんは国防軍贔屓が過ぎるというか、まだまだ自分の頭で考える力が備わっていないようで。アニーシャ君もそれにくっついていけば、食いっぱぐれないと思ってるらしい」
フォローするように通信を入れてきたのはウェーバーだ。彼はミレニアらに進言の上、修理中のシルキーとパイロットのツバサ共々、輸送艇に乗艦していた。
シルキーを万が一のことがないよう、「安全に逃げられる」公算の輸送艇に載せるという提案はドナールにとっても助け船になったようだが、相手はあの『飢狼』だ。こちらの部隊も楽に逃げ仰せられるはずはなかった。
「僕ぁオーダーの皆さんの力を疑ってませんが、何かあればシルキーを出せるよう修理を急がせます。ツバサ君には真相を説明済みなので、いつでも指示してください」


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