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新・戦場スレ Part1

45 ◆h9Hr5c.eFE:2016/05/30(月) 20:41:20 ID:Oaxp.eaY
>>43
モニターの向こう、遥かサイラス本星の衛星軌道上に存在するオービタル・ハイヴの司令室で、ドナールは口を大袈裟にへの字に曲げたまま、ミックのアイサツを故意に無視して見せた。
「基地施設の防衛はこの通り、我々国防軍の独力で完遂した。市街地ではフェアリー・フレームの早期投入による若干のトラブルはあったようだが、現地の基地司令からも、貴様らの到着は市街地防衛に戦力を回す手配が整った直後だったと報告がある。
つまりは貴様らの助力など全く必要なかった。貴様らオーダーは今回もいけしゃあしゃあと我々の勝ち戦に乗っかって、衆目をかっ浚っていったに過ぎないのだ。わかるな?」
ドナールはあからさまに苛立っていた。それは先の戦いにおける国防軍の失態、オーダーの活躍のみならず、このままもつれ込むであろう次なる戦いに対しても悩みの種を抱えていたからだ。
「サイラス3の避難民は一時的にこのオービタル・ハイヴに退避させることが決まった。間もなくワープ航行によって輸送艇と補充戦力がそちらに到着するだろう。
その筆頭はフェアリー・フォース隊長
ミレニア=ハウ=ファルネーズ・ド・ノルヴァ特務一尉だ。同部隊の隊員一名もいる。くれぐれも丁重に扱え」
横柄な態度に拍車をかけるがごとく、葉巻を取り出してくわえ、火をつけるドナール。しかし、その所作には威厳どころか、明らかな焦燥の色が滲み出ていた。
ミックほどのタツジンの目を持ってすれば、輸送艇はともかく、ミレニアの出向が彼の本意でないことは明らかだったろう。
「市街地防衛についてはとんだ無駄足だったようだが、わざわざご足労いただいたんだ。輸送艇のワープによる帰還準備が整うまで、サイラス3への帝国軍の再襲撃に備えていてもらう。
これは国防軍からの要請であり、戦闘が発生すれば正式な報酬の発生する仕事だ。しくじるんじゃあないぞ」


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