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新・戦場スレ Part1

1 ◆tb48vtZPvI:2016/05/07(土) 11:08:38 ID:MYeZc9GQ
ということで心機一転立てました

23 ◆h9Hr5c.eFE:2016/05/18(水) 03:11:23 ID:i9MpSCHw
「ひゃあッ!?」
想像していたのとは全く違う衝撃。シルキーはサイクロプス達から次々にネットを浴びせかけられ、仰向けに地面に縫い止められてしまった
「なッ……何、これッ……網……!?」
「ツバサ君、まずいぞ! それはスパイダーネットだ! 早急に離脱しないと……!」
が、その時であった。
ビビビビビビビビビビッ!!
「あ……あ゛はぁああああぁぁぁッ!?」
四方八方からの高圧電流がネットを走り抜け、シルキーを一瞬にして電撃地獄へと引きずり込む。
「はあ゛ぁぁぁぁッ!! ……ッ!! うぁッはぁあはひッ、ひッ!? ひぃィィィィィィッ!?」
全身を突き抜けるダメージ電流の嵐に、ツバサは翻弄されるがまま身をくねらせ、逃れようとするが、固く何重にも及ぶネットの戒めは到底解けるものではなく、両膝を曲げて腰を浮かせたブリッジのような体勢から身動きできなくなってしまう。
「フェアリー・フレームにとって高圧電流は天敵だ! 早く接続をセーフモードに! 万が一スキンが帯電したら……」
「やぁッ!! やぁッ!? やらッ!? これいやぁぁぁッ!! やめてくだひゃい!! やめてくだッ……」
パリッ……パヂヂヂヂヂヂヂヂヂッ!!
「ひッ……? あッひぃぃぃィィインッッ!?」
ツバサの体を更なる激感が襲った。
首筋から背中に伝い、股下を通っているT-スキンの紐状のフレームが、青白い電光を伴いながら激しく振動しだした。
「あッぁッやッゃッやッ!? やぁッ!? ゃひぃぃぃィィィィィィィィィィ〜ッ!?」
想像を絶する激感に襲われ、ツバサがガクンと背を反り返らせると、シルキーは生々しくその挙動をトレースした。
「こッ、らッ、らにこれッ!? ひィンッ!! ひィンッ!? ひィンッ!? あッひぃぃぃぃィィィィン!?」
「言わんこっちゃない、帯電現象だ! ツバサ君、今から言うとおりに対処するんだ! まずネックユニットの……」
「ひゃらっ!? とめてッ!! とまってえぇ゛!!」
辛うじて動く右手から、ツバサは思わずレイピアをかなぐり捨てると、Y字に分岐して鼠径部を回り込み、尾てい骨の上へと走るフレームを掴み、体から引き剥がそうと力任せに引っ張ってしまう。が、それは紐状のフレームをかえって肉体に食い込ませ、責め苦をより激烈なものにするだけだった。
ヂヂヂヂヂィィッ!
「い゛ィィイィィィ゛イン!? ンはぁひィンああぁああぁぃひィひィィィィ〜〜ッ!?」
フレームの間に張り巡らされた白色のスーツにも異変が生じ始めた。肌にピッタリと吸い付いていた生地のあちこちが、空気を入れられたかのように不規則に変形・膨張し、じゅびびびびび! と不快な音を立てて泡立ち、沸騰し始める。
じゅびびびじゅびびびび……ぶちゃあっ!!
「あひゃぁ゛ぁッ!?」
胸元を覆っていたスーツの一部が完全にゲルへと還元され、勢いよく弾け飛んだ。該当箇所に耐えがたい激感を走らせると共に、その飛沫がツバサの顔に勢いよく叩きつけられる。
「ィやぁ゛ンッ!? あづッ、あ、あ゛ッ!? ひッ!? ひぃあぁぁあぁぁぁぁぁッ!?」
同様の現象が、一気に全身に伝播していく。所構わずT-スキンが沸騰、破断、ゲル化し、猛烈な刺激を伴って弾ける。その度に体の芯に食い込んだフレームの帯電と振動が弱まったり強まったりを不規則に繰り返し、ツバサに悪夢ような激感を与え続けた。
パヂヂヂ、ぐぢっ、パヂヂッ! ぐちゅっ、ぶちゃあっ! パチ、パチ、チ……ヂヂヂヂヂヂヂィッッぶぢゃあっ!
「ンゃあああ゛ぁぁぁ〜ッ!? ひゃィィンッ!? ひッ、ひッ、ひッ、ひ……ひひゃぁあ゛ぁあ゛ぁ〜〜ッッ!?」
全身をガクガクと痙攣させ、ブリッジ状態のまま悶絶するシルキー。モニターを通して中継されるツバサも、必然的に全く同じ醜態を晒し続ける。
スーツが粘液となって飛び散ると同時に、首輪からジェルが流れ落ち、破損箇所を補おうとする。だが、硬化に必要な時間を遥かに上回る速度でスーツが自壊し、注ぎ足されたジェル諸共に盛大に飛び散ってしまう。
「ここッ、こんらッ、こんらのッ、こんらのッ……!!」
ぶちゃっ! びぢゃっ! びゅぐっ!
「んひぃぃッ!? あひぃィィィィィィィィィィィィッ!!?」

24 ◆tb48vtZPvI:2016/05/18(水) 20:05:34 ID:EyfBIRR2
>>23
 スパイダーネットの内蔵バッテリーがようやく切れたようだ。シルキーは奇妙なダンスをやめ、糸の切れたマリオネットめいて地に横たわっている。
「へっ、なかなか悪くねえ腕だったぜ、お嬢ちゃん」
「だがここまでだったな。次はパイロットよりオイランになりな」
「そだそだ! オイランがいちばんええだ!」
 サイクロプスがネットを剥がしにかかった。
 …全知全能たるクロノ神よ! 今一人の少女が哀れにも悪党の手にかかろうとしている! その汚れた魔手は市民へ向くだろう。 
 光景を見ていた全員が絶望しかけた、まさにその時!

「WASSHOI!!」

 一台のバイクが戦闘区域にエントリー! 時速666kmの色付きの風と見えたのは、赤青の大型軍用バイクだ!
 疾走しつつバイクの両ランチャーからミサイル射出! 「ぐえーっ!」全弾被弾したガバノイド苦悶!
「な、何だコイツは!?」敵機は各々機銃射撃を行うがバイクは見事なスラローム蛇行機動で尽く回避!
「これはどうだ!」BOWBOWBOW! 今度はミサイルが襲いかかる!「イヤーッ!」ライダーはシャウトと共に右手を翻した。スリケン連続投擲によるミサイル迎撃だ!
 KABOOM!! 余さず撃ち落とされたミサイルの爆発が束の間バイクの姿を覆い隠す。
 煙が晴れた…バイクは無傷! シートは無人だ。ではライダーはどこへ?
「イヤーッ!」ライダーは…ジン・ミックは空中にいる! バイクの速度を加算しての大跳躍だ!
 ジン・ミックは左腕を手近な一機に向けた。左腕ギミックガントレットのスリットからフックロープが射出、敵機の肩部装甲上部に鉤爪がかかった。巻き戻し機構が作動し、一気にジン・ミックは距離を詰める!
「イヤーッ!」ミックのニンジャシャウト! 肉迫の勢いを借りて…右ストレートが敵機の頭部を打つ!
「グワーッ!?」パイロットは悲鳴を上げた。瞬時に信じられないことが二つ起こったからだ。一つ目は機動兵器に乗った状態でナチュラルに殴りかかられたこと。二つ目は…その衝撃がコクピットまで及んだことだ!

 ギミックガントレットは本来装甲擲弾兵の標準兵装として、パワードスーツやアームスーツに立ち向かうべく作られている。しかし大型機動兵器への攻撃は全く想定されていない。歩兵の火器では大型機動兵器の装甲には太刀打ち出来ない。
 言語化されずとも軍事を少しでも知る者には暗黙の了解であった前提だ。それが、覆された。

 無論、ジン・ミックとて分厚い正面を貫くことは骨の折れる仕事だ。機動兵器の頭部は精密機器の塊に近い。そこをブルズアイめいて突撃することで、敵機にダメージを与え得たのである。
 これでサイクロプスのCPUや各種センサにノイズが生じるのは何度も実践済み。だが致命ダメージには程遠い。
 ミックは懐から一掴みの金属凶器を取り出した。非人道兵器マキビシの発展型ニンジャテックアームズ、マキビシ・マインだ! 彼は頭部と胴部の接続部…ケーブルが剥き出しに近い状態で晒された頸部周囲にマキビシ・マインをニンジャ素早さで配置し、即座に離脱した。
 KRATTOOOOOOOM!! サイクロプスの頭部が罪人のカイシャクめいて宙を飛んだ。頭部を失った機体は前方へ傾ぎ、アスファルトに倒れ伏した。

「ゴウランガ……ゴウランガ!」帝国兵の一人が悲鳴めいて叫びを上げた。「俺は詳しいんだ…俺のじいさんはエイジア生まれでな、エイジア人にはそいつを生む遺伝子を必ず持っているっていう」
 彼らは過ぎし宇宙戦国時代、各地のウォーロードやサムライと共に銀河を暴れ回った。最早神話に近い時代である。時は流れ、いつしか彼らは歴史の闇に姿を消していた。それでもなお、数少ない人々は彼らの存在を伝えていた。
「奴は…ニンジャだ!!」

 ジン・ミックはシートに着地を決め、敵手に向けて両手を胸の前で合わせて決断的にオジギした。ニンジャのイクサにはアイサツが必要だ。「コジキ・バイブル」にも書いてある。
「ドーモ、シバラク・ニンジャです。愛を知らぬ哀しき帝国兵よ、コズミック・オーダーの名を畏れぬならば……来い!」合掌を解き、ニンジャは挑発的に手招きした。


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