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新・戦場スレ Part1
195
:
◆h9Hr5c.eFE
:2019/04/01(月) 20:28:01 ID:H2L3TqcI
「ぐへへへ…」
格納庫の奥の闇から、巨大な影がぬっと姿を現す。黒ずんだ合金の地が剥き出しの重装甲の隙間から、有機的な筋繊維が覗く異様な風体の機動兵器。
暗黒惑星ガバに生息する、冒涜的生態を持つ巨獣を素体とする半生体ロボット『ギガント』だった。
コックピットに鎮座するジードは自らの顔を大映しにした映像通信を送りつけ、見せつけるように舌なめずりをする。
少女の一挙手一投足をトレースしていた機体が、びくっと小さく肩を跳ねさせたのを見ると、ジードはあからさまに上機嫌になった。
「ひひひ…どうだ、俺様のご尊顔を拝んだ気分は? 自慢じゃねえがグドンの奴より余程ひでえツラだろう?」
「…揃いも揃ってグロ画像みたいな顔した連中相手に、見分けなんか付くわけないでしょ? 気色悪いもん見せびらかしてんじゃないわよ」
「それにしても、見ろよ、俺様の『ベヘモット』をよ。恐ろしい姿だよなぁギガントってのは。特にお前らセレニアンにとっては尚更だよなぁ?」
かつて惑星セレニアへの侵略に投入され、星と住人、そして主力兵器たる『マシンディーヴァ』を蹂躙し尽くした悪魔の機動兵器。
その巨体は見るものに戦慄を、殊更セレニアンには生理的嫌悪と絶望すら覚えさせるだろう。
「恐ろしいのはこの巨体よりもむしろ…っと…こいつだろォ?」
ギガントの顔が落花生の殻のように左右に割れ、その中から現れたぬめりを帯びた触手がうじゃうじゃと蠢く。
「スンゴかったらしいよなぁ、グドンの奴がコレで嬲ってやった時にはよォ」
ジードの身体は無数の針とチューブでコクピットの内壁――脳死状態の『蟲』の体組織へと有機的に繋がれており、それはギガントもまた、マシンディーヴァのような神経接続コントロールを採用した兵器であることの証左である。
顔面から溢れだした触手の一本一本までも自在に操ることができるばかりか、ガバノイドの肉体には存在しない部位にも関わらず、特殊なチューンによって感覚のフィードバックさえ万全である。
「……」
少女は殺意も露な表情で、歯ぎしりしながらその言葉を聞いている。
斬り込む隙を伺いながらも、挑発に心乱されているのは明白だった。
「…能書きタレてんじゃないわよ、ブタ野郎。このあたしがあんたらごときクソブタに辱しめられた? 冗談も大概に……」
『え゛ひぃィィィィ〜〜ッ!!』
「…!!?」
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