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新・戦場スレ Part1

174 ◆tb48vtZPvI:2016/07/14(木) 23:33:54 ID:mY5D2rEw
「随分とお早いお着きで」
廃コロニー内。デイドリームに乗ったオニロク・バシタキは、戦艦ハルマッタンの甲板上から3機のヒトガタを見下ろした。
即ちミックのシバラク・カスタム。エミリーのスノウローズ。アニーシャのケット・シー。
その背後には無人機。半分がスクラップとして横たわり、半分が稼働可能を示して動いている。
「ドーモ、はじめまして。コズミック・オーダーの皆さん。オニロク・バシタキです」
「ドーモ、はじめまして。シバラク・ニンジャです」
バシタキのアイサツにニンジャネームを名乗って応えるミック。「オヌシに逃げられては困るからな」
「信用しては頂けませんでしたか?」
「あの二人の資産的価値は文字通り桁が違う。常識的に判断を下すならば、確保した時点で逃走を考えるものだ」
ミックが見るに、ツバサは純血のセレニアン。闇ではその身柄は文字通り惑星一個分の価値がある
ミレニアはノルヴァの子女。父親と祖父の愛情の多寡はともかく、人質としての需要は帝国・共和国共に計り知れない。
彼女ら二人の持つプラスアルファに比べれば、アニーシャの価値など将来有望というだけに過ぎない。バシタキがツバサとミレニアを手元に残したのも、いざという時の保険だ。
「私もあなた方オーダーが現れなければそうするつもりでしたよ、二重の意味でね」
「では、飢狼軍のサイラス3攻撃もオヌシが糸を引いたのか?」
「流石にそこまでは出来ません。ただそこに居合わせることが出来たのは幸運でしたよ」
「…その戦艦の搭乗員は、あの少年含めて全員殺したのだな?」
「ええ。あの少年、台本通りやれと言ったのに」
バシタキはそう言って心底残念そうな顔をし、あるVTRを流した。ハルマッタン内部だ。
血みどろの死体がそこかしこに散らばっていた。この時点で大部分が殺されているらしい。
そのうち逃げ回っている士官が見えた。銃を持って追っているのは…司令官だった。
銃火が閃いた。後ろから頭を撃ち抜かれ、士官が倒れこんだ。
「…貴様がやらせたのか?」
「あの司令官ですか? ええそうです。彼ったら部下が殺されようとも平然たるものでしたが、侍童の天使みたいな少年が人質にされたら、それはそれは血相を変えましたよ。
自分であの忠実なる部下たちを率先して殺していったのですからね。私が思うに、恋仲だったのでしょう。まぁ今頃はアノヨでチンチン・カモカモ・パッション重点とでも…」
「もう黙れ」
ミックはバシタキの言葉を打ち切った。
「部下も待ちくたびれていることだし、質疑応答はこのあたりにしておこう」シバラク・カスタムがゆるりとヤワラの構えを取る。
「オヌシをコクピットから引きずり下ろし、痛めつけてのインタビュー。しかるのち貴様は殺す」
「おやおや、あなたは夢見がちで大層な自信家のようですな。そんなニンジャ・フレームもどきでこのデイドリームを倒そうなどとはね!」
ブシュブシュブシュ! ヤリめいて足元から生える樹脂触手をミックは回避!
そこへ群がり来る無人機! まずは連中をどうにかすべきだ!


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