したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

新・戦場スレ Part1

148 ◆h9Hr5c.eFE:2016/07/04(月) 04:17:48 ID:IJrmb6Uw
>>147
「言われなくたってぇっ!」
ケット・シーがラプトルの頭部に垂直にダガーを突き立てつつ、その両肩を踏み台にして跳躍する。
「殺っちゃえ! チャクラム・ソーサー!」
ひねり前宙で無人機らの頭上に躍り出たケット・シーの尻尾の基部から3基のチャクラムが射出され、猛スピードで飛び交いながら眼下の敵群を切り刻んでいく。
「エリアルダガー、お願いします!」
シルキーが交差させた両手を振り払い、両の手から計4基のレーザーダガーが投擲され、縦横無尽に宙を舞う。それらはチャクラムで損傷を被った敵機を着実に仕留めると共に、ミレニアに襲いかかろうとしていたサイクロプスの胸部を貫き、動きを止めさせた。
「つ、ツバサ…」
「勝てますよ、お嬢様! この無人機さんたち、大した強さじゃありません!」
「そ、そう…そうよね…! フェアリー・フレームの性能に比べれば、こんな連中…!」
メイヴがフルーレを振るい、サイクロプスを切り裂く。無人機の動作は実際緩慢であり、その手応えを得たことでメイヴも徐々に動きを良くしていく。
「やれる…わたくしならやれる…!」
「ふん…ま、お嬢もせいぜい、殺されないよう頑張るといーよ」
「だっ…誰が殺されるものですか! あなた、なんて口の効き方を…きゃあっ!?」
死角から不意に飛びかかってきたラプトル。しかしその機体はシルキーのレイピアに横合いから貫かれ、メイヴに触れることはなかった。
「アニーシャちゃん! こっちは任せてください!」
「オッケー! 本命はいただいちゃうよっ!」
八艘跳びの如く無人機を踏みしだいて跳躍を繰り返した末、ケット・シーは落下の勢いに乗せ、デイドリームの間近に位置するサイクロプスの頭部を右手のダガーで刺し貫く。更に左腕部に固定されたレーザー・ショートボウを損傷部に向けて零距離で連射。爆散する機体から華麗に離脱し、着陸。見事デイドリームと相対する。
「アニーシャちゃん、すごい…!」
「ふふーん、これくらいどーってことないない!」
実際、アニーシャとケット・シーの運動能力、速攻能力はフェアリー・フォースの中でも郡を抜いていた。こうした乱戦においてこそ、その力は最大限に発揮されるのかもしれない。
「どぉ、オジサン? これでもアニーの戦いがつまんないとか言っちゃうわけ?」
「ていうか、こんなザコキャラを寄せ集めてけしかけるしか能のないオジサンの方が、よっぽどつまんないんじゃないのかなっ?」
アニーシャも戦闘の中で自信を取り戻してきたのだろう。いつもの不適かつ小悪魔的な口調で、オニロクを挑発しつつダガーを突きつける。
「あーあ、こういう時こそカメラが欲しかったなー。これからオジサンをギッタギタのメッタメタにやっつけるかっこいいケット・シーとアニーの姿を、みんなに見てもらえないのがとーっても残念っ」


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板