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新・戦場スレ Part1

128 ◆h9Hr5c.eFE:2016/06/21(火) 00:00:42 ID:ma8H665.
>>127
「はいっ! いけます!」
シルキーは掌から新たなスフィアをアウトプットし、敵群目掛けて投射する。
「くっ、誰にモノを言って……」
ロングボウを引き絞るモーションを取り、敵機に狙いを付けるメイヴ。が――
(…照準が…定まらない…?)
フェアリー・フレームの高度な射撃管制システムをもってさえ、ロックオンが不能なほどに照準がブレる。原因は単純、ミレニアの手がガタガタと震えているからだ。
「…っ…! アニーシャ!! なにを呆けているの!!」
「ふぇっ…? ご、ごめん! アニーもやる!」
ツインマシンガンで援護射撃を行うケット・シー。イニシアチブがオーダーにあることを認めたかのような、控えめなアクションだった。
「お嬢さ……隊長! お怪我はありませんか?」
ツバサからの通信だ。余裕さえ感じさせる穏やかな声音は、ミレニアに後ろめたさと苛立ちを喚起させた。
「…ふん…見ればわかるでしょう。私語を挟む余裕があるなら、すみやかに敵を掃討なさい」
「はいっ、隊長!」
ミレニアは痺れを切らした化のように、震える手でロングボウを放った。レーザーの矢は標的のサイクロプスを捉えることなく、宇宙の闇に消えていった。


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