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汎用スレpart1

92 ◆zwG.6Bg2jY:2013/02/24(日) 20:03:18 ID:SVuPn4po
>>90
>「なによアレ。どんなのが入ってくるかと思えば、継ぎ接ぎだらけの出来損ないじゃん」

「流用できそうなパーツを片っ端から取り付けていったってことは
 それだけ長く継続して使われている=生還率高しって証明でもあるし、出来損ないって訳じゃなさそうだけどな」
思いのほか痛烈なコメントを残すマヤとは対照的に、ヒツギはその姿から機体の経験値を導き出した
あれらのパーツを無理を承知で組み合わせるということは、それだけ資材が不足しているということ。
不恰好でこそあれど、そんな中でも改修を受ける立場であったあの機体は歴戦の勇士といっても過言ではない・・・というのがヒツギの見解だった

「よくあるだろ、傷は勲章みたいな?」
カラッとした笑顔に茶目っ気のあるウィンクを混ぜて短くまとめてきた。
もっともこの見方ができたのは視野が広いというわけではなく、ヒツギの性格や趣向にも同一の方向性が見受けられるからというのが大きな理由だろう
結構な肉体系として、もしかしたら変な部分が共鳴したのかもしれない。

>マヤは既にLDMLスーツへの着替えを済ませていた。
>ピンクのハイレグレオタードにキャットガーター等の扇情的な装飾、兎の耳のようなヘッドマウントデバイスを身に付けたその姿はバニーガールさながらであり、

「っていうかその格好寒くないのかよ、そのスーツって皮1枚みたいだったはずだろ」
バツが悪そうに頭を掻きながらヒツギは尋ねる。
ここで「はず」という言葉が出てくるのは、彼が視線だけは絶対に合わせようとはしないからであった。
本人は照れを隠しているのだろうが、いくら平常心を取り繕うとも羞恥からほんの少し赤くなった頬は隠せていない。
年相応なのか、それともこういったことにヒツギ自身が免疫がないのか・・・

>「乗り手が出てくるみたいよ?
>ま、好き好んでああいう機体に乗る奴なんて、どうせネクラで悪人面の兵隊やくざに決まってるけど……」

「っとそうだった、いっけね忘れるところだった」
マヤの言葉で自分がなぜこんな所にいるのかを思い出し、ヒツギは気を引き締めた。
・・・内心はマヤと自分の予想、どちらがあっているか地味に勝負事にしていたりもしたのだが

>>91
>身長191cm 体重99kgという高身長にガッシリとした体格 金髪を短く刈り込み 軍服は長年クリーニングに出してきていないことが一目瞭然なぐらいよれよれ

なるほどそっちか!とヒツギは意味もなく頷いた。
名前のイメージに囚われていたけれど機体を考えればタンクトップが似合う屈強な軍人が出てきてもおかしくはない
そして方向性としてはマヤの勝利だ、自分で勝手にやってたことだが微妙に悔しくもある。
忘れないうちにと、ヒツギはゼバスチャンと合流したという連絡を送っておいた

>「本日付でこの伊豆基地に配属されました ゼバスチャン・クルト・ヴェルナー・リューデル軍曹でぇあります!! 以後よろしくお願い致します!!」

「こちらはヒツギ・ハヤセ少尉であります!ようこそ伊豆基地へ!!」
そんなゼバスチャンにつられる様にヒツギも張りのある声と共に四肢をピンと伸ばし敬礼を行った。
だが直後にその表情は緩み、ニィっと歯を出して悪戯っぽさも残る笑顔に変わる。

その顔つきはまだ未成年であろう独特の幼さを持っていたが
差し出された手を、よくよく見るとその体は一介の軍人と比較しても良いほどに鍛えられている。
引き締まり硬く詰まった手の筋肉と独特の傷や豆から、手を強く握りこむような・・・
所謂格闘技をやっているであろうことも推測できるだろう。

「・・・っと先に断って置かないと行けないことがあるんだ。
 実は今、数時間前に起こったアンノウンによる襲撃事件についての情報を関係者から聞いている最中で
 本当ならもうちょっと上の部隊指揮官やら艦長やらが出てくる予定だったんだけど出払っててさ。」
なるほど確かに、基地内が少し慌しいと思ったらそういうことだったらしい。
ただ出迎えにしては、既にパイロットが搭乗していることが伺えるヒュッケがスタンバイをしていて物騒だったり
こういった事に慣れているようには見えない少年が対応に出向いていたりするのはそのアクシデントが原因のようだ。


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