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汎用スレpart1
84
:
ゼバスチャン
◆oR45XRwhpI
:2013/02/06(水) 14:32:36 ID:5O2EALSo
【プロローグ:継ぎ接ぎの爆撃機】
この世の何処にでもある戦場 何処にでもある前線 何処にでもある野戦飛行場
発着場には、その日戦闘を終えたPTたちが次々と帰ってきた
また一機 味方のPTが帰ってきた、装甲のあちこちには銃創が開けられ 所々剥がれ落ち 間接は火花を散らす
よほど集中砲火を浴びたのだろう、だが当のパイロットは何時もの事と気にも留めていない
ラーズアングリフ・ドロワナ 彼の機体、幾度となく出撃と被弾を繰り返し、そのたびに違う系統の装甲を無理やり貼り付けて使い続けてきた、継ぎ接ぎだらけの爆撃機
「ふぃ・・・」
機体をメカニックに預けて機体から降りる、そして共に生還した仲間とフィスト・バンプで喜びを分かち合う
「ニック 今日は敵の真っ只中に突っ込んでアヴェンジャーをぶち込んだんだ、貸しは高いぜ」
屈託のない笑みを浮かべるのは背の高い白人、名はゼバスチャン・クルト・ヴェルナー・リューデル
火力支援が主な任務だガ、その度胸と技術、そして多少の運を駆使してそれ以上の活躍を見せる、この部隊のエースだ
明日は非番、これから最寄の酒場まで繰り出して、気の知れた仲間と酒を呑み、歌姫に色目を使い、カードでギャンブル
だが、そんな楽しみは、上官直々の出頭命令により霧散してしまうことになる
――――
「は? 転属命令・・・ですか?」
丸めてロッカーにぶち込んでいたよれよれの軍服に身を包み この基地で一番のお偉いさんの下にはせ参じたゼバスチャンは、突然の辞令に素っ頓狂な声を上げた
書類には、ここから遥か遠くに位置する島国、日本の伊豆基地への転属を命ずる等の一文が記されていた
「ですが・・・何故自分が?」
腑に落ちない。確かにこの基地では特に戦果を挙げるエースと呼べる存在だろう
だが入隊以来昇進に恵まれず、齢37で階級は軍曹である
言ってしまえば星の数ほども居る一下士官なのだ、ソレをわざわざ引っ張ってくるとは・・・
その質問にボスは肩をすくめるばかり、詳細な理由は分からないらしい
だが命令は命令だ、部下は黙って命令に従うのみ
――――
数日後、慣れ親しんだ戦場との別れ
これから始まるのは今までとはまったく異なる環境、異なる仲間、不安は山ほどあるが、ソレもまたいい経験だ
「アバヨ野郎ども!! 寂しくなるなぁ 死んだら地獄で会おうぜ!!」
見送りに来た友人達に挨拶を済ませ、継ぎ接ぎの爆撃機は一路 日本を目指して飛び立った
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