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汎用スレpart1
74
:
明智ライト
◆zv577ZusFQ
:2012/09/11(火) 10:10:37 ID:AWazQAPI
【第5話のちょっと前の時間軸】
月面基地に甲斐が停泊してからまだ1日目の夜。
「……ふぅっ///」
シャワーを浴び終え、微妙に熱の残る火照ったカラダで
毎夜の使命であるヒトに見られたら少し恥ずかしいバストアップ運動に精を出していた薄っぺらい明智ライト大尉。
そんな無防備な日常のシーンを欧州支部からの一通のメールが水をさす。
「あの戦闘の報告をせよ……か。そんな私自身意味が良く解っていないのに。
ああ……もう。なんでそもそも私は月面に居るの?フォールド装置なんて物は実用レベルで作れていないはずよ」
やれエリートだ天才だと周りから持て囃されていても、こんな低レベルな愚痴を漏らしたい時もちゃんと有る。
こんなに非常識的、非科学的な体験をする当事者になったのは生まれて初めてだ。
こんな妙な基調な旅へ連れ出してくれた極東支部の皆様方には本当に感謝の気持ちで一杯。思わずミサイルの一発でもギフトしたいところである。
「それにしても極東の部隊。一部パイロットの個性が強すぎて指揮がまるで意味をなさなかったな。
……特にあの人。レイナ・カーマイン。なんなのよ彼女は?」
出会って一悶着有ってからずっと頭から離れないレイナ・カーマインというお嬢さんの存在。
民間人の分際で何を我が物顔で部隊の采配を?……しかも誰も彼女に意見しない。認めてしまっているのか?
いや、そんなのは有ってはならない。
これでは軍人としての威厳が。沽券に関わるでは無いか。
そんな事がライトの頭でイライラを生む要因となっている。
「……ムカつく。“ちょっと”胸が私より成長してるからと言って。
あんな民間人にあそこまで好きにさせて。全く」
8cmの差は“ちょっと”の一声では済まないはずだが。しかも単なる言い掛かり。
エリート。それも純真な天使が言いそうに無いちんけな台詞が出始める。
駄目だ、これではレイナの思う壺だ。
冷えたミルクを一気飲みして頭と身体を冷却する。やけ酒ならぬやけ牛乳。
牛乳を飲めば胸が大きくなると言う情報に踊らされている様だ。特に好きじゃ無いのか、眉を潜めている。
「でも、不本意ながら彼女が煽動すれば不思議と皆の士気が高揚していく。それは事実なのよね」
まぁそんな不思議な連中ともお別れである。明日のシャトルで甲斐より一足先にに地球へ帰還せよとの欧州支部から通達が来ているのだ。
「そうだ。出発する前にハヤセさん……。……いえ、ついでにハヤミ曹長のお見舞にも寄っておこう。
別に変では無いわよね?」
その確認は何ですか?と言っておく。
翌日の午前中、市街地への私用を許可してもらい、新鮮な見舞い用の青果セットと白い薔薇の花を携え、妙に周りを警戒し、あたふたしながら病室を訪れる明智大尉の姿が目撃されたらしい。
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