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汎用スレpart1

234三姫VS邪神② VSドラゴン級(Bパート) ◆h9Hr5c.eFE:2019/02/05(火) 21:32:18 ID:On2btdtU
「し、しッ、しず、かぁ…つば、めぇッ、し、しッかりッしひぇえ…」
「グフゥ…」
白く霞む視界に、ドラゴンたちに手放された雷姫と風姫がリンゲル液に尾を引かせながら地表へと自由落下し、無様に砂に叩き付けられる様が映り込む。
そして、焔姫に組み付いたドラゴンもまた、強靭な四肢による両手、両脚の拘束をあっさりと解いた。機体を支える力が失われ、必然的に自由落下を開始する焔姫。
(……ま…っ…まんぞく、した……? たす…かった……?)
ふわりとした浮遊感と余韻に身を打ち震わせながら、恍惚とした頭に希望的観測とも、懇願とも取れるような言葉をよぎらせる。責め苦は終わり、この気の狂うような激感の嵐から解放される。その後の逃走方法などには全く思考が及ばないが、今は一時の救いですら何物にも代えがたい喜びだった。
――ガクンッッ!!!
「…くへぇ゛えッッッ!!?」
が、焔姫を待っていた待遇は他の二機とは違うものだった。
戒めを解かれたかに思えた焔姫だったが、風姫、雷姫とは異なり、その腰部にはドレインチューブが突き立てられたままだった。
チューブの靭性はさながら超硬質ワイヤーのごとく、焔姫はバンジージャンプのように機体を跳ね上げられながら、やがてドラゴンの下腹部から『ぶら下げられた』ブランコのような状態となる。
「えぁ…?ぁ…あ…?」
そして、風姫と雷姫を放り捨てた二体のドラゴンは、バサバサと翼をはためかせながら高度を下げ、焔姫を前後から挟み込もうと接近してくる。
「ぇッ…? えッぇッえ…!?」
目前に迫り来るドラゴンの顔。その下でぞろぞろと蠢くドレインチューブ。
『空中戦』は終わらず、第二ラウンドへと移行する。マヤの顔色はたちまち蒼白となった。
「ぅそ……うそッ!? うそぉぉぉ゛ッ!?」
ガッ!と骨盤を掌握される感覚。後方のドラゴンが焔姫の腰部を両前肢で掴み、完全に固定してしまう。マヤの肉体に圧覚がトレースされ、禍々しい指形が尻肉にぎちりと食い込む。
「ンひぃいッ!!?」
前方のドラゴンは焔姫の眼前でホバリングしながら、その鼻面を寄せてまじまじと焔姫の顔を眺めている。
「グフ、グフ…」
スクラップ寸前のダメージを負った頭部ユニット越しに、絶望に歪んだ自らの顔を見透かされているような感覚。
「ぁ…ぁ…」
ドラゴンの口から伸びた長い舌が焔姫のフェイスをべろりと舐め上げた。
恐怖、屈辱、無力感、敗北感、被征服感。一瞬のうちに様々な感情が脳裏を駆け巡った結果、パニックに陥ってフリーズする思考とは裏腹に、マヤの肉体は脊髄反射的に抵抗の姿勢を示した。


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