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汎用スレpart1

226魔の闘技場〜アニーシャ・オン・ステージ ◆h9Hr5c.eFE:2019/01/12(土) 20:15:29 ID:GYBRk.lo
帝国軍が共和国領への一斉侵攻を開始したその日、フェアリー・フォースは首都フェネシアにて、帝国に与するガバノイドの軍勢に立ち向かうも、巨大機動兵器『ギガント』の猛威の前に為す術なく惨敗を喫した。
アニーシャが意識を取り戻した時、既にフェネシアは帝国の領土と化しており、彼女もまた機体共々捕らえられ、虜囚の身となっていた。
同僚のツバサ、ミレニアとは離ればなれにされ、今やその動向を掴む術はない。
奴隷として身を滅ぼされた母と同じ立場に置かれたことに、アニーシャは絶望を覚えた。セレニアンの血を引く自らもすぐに商品として売買され、買い手によって心身を蹂躙され、人としての生を終えるものと考えた。
しかし、ガバノイド達はアニーシャをこの『コロシアム』――デブリ帯に隠された旧水資源プラント跡地の闇施設に監禁したまま、今日に至るまで半月の間、直接的な危害を加えようとはしなかった。
監禁といっても檻に鎖で繋がれるようなことはなく、個室と過不足のない食事が与えられた。室内には浴室と姿見の鏡、化粧品すら据え付けられており、外出を禁じられていることを除けば、不自由は何一つなかった。
それどころか、この施設を牛耳っているガバノイドは、アニーシャに対して釈放のチャンスを与えるとすら言い出した。条件はいたって単純明快、『コロシアム』で行われる戦いに出場し、10勝すること。そうすればアニーシャは晴れて自由の身になれると語ったのだ。
あまりに胡散臭く、裏があるとしか思えない待遇だったが、アニーシャはそれに乗るしかなかった。断れば即座に奴隷として処分されることは想像できたし、自力でここを脱出する方法は到底考え付かなかった。
かくしてアニーシャは覚悟を固め、命を懸けて夜毎行われる『コロシアム』での戦いに臨み――


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