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汎用スレpart1
220
:
三姫VS邪神② VSドラゴン級
◆h9Hr5c.eFE
:2018/08/17(金) 02:08:34 ID:RLbjpI.6
その動きを開戦の合図と見なしたかのように、小型ドラゴンが口を開き、べびゃっ! と油土を吐きかける。
「はぁうッ!?」
顔にその直撃を受け、怯む雷姫。カメラシールドのほとんどが汚れに覆われてしまい、視界が潰される。
「うっ、く…! …う、うぁぁーっ!!」
半ば錯乱し、闇雲に前方へ向けて突進しながら小太刀を振り回す雷姫。手応えはなく、空しく刃が空を切る。
ビシィッ!
「ひぃんッ!?」
左手首に鋭い衝撃を受け、小太刀の一振りを取り落としてしまう。
ドラゴンが勢いよく尻尾を振り上げ、雷姫を攻撃したのだ。
ピッ! ビシッ! ピシィッ!!
「はぁッ! ふぁッ!? ふぁんんッ!?」
鞭のように振り回される尻尾が雷姫を打ち据え、右に左に弄ぶ。変則的な攻撃に、つばめには敵の居場所すら掴めない。
「はぁッ! ひ、ひぅうぅっ…!!」
残された右手の小太刀をがむしゃらになって振り回すが、ただ虚空を切るばかりだった。
ドラゴンはそんな反撃などお構い無しに、更に勢いを付けた鞭打ちを加える。
ビシッ! ビッ、ピシッ! バシィィッ!!
「ふぁう!? ふあぅあぅあぅんッ!? ひゃああ゛んッ!!」
一際強烈な一撃を胸部に受け、雷姫はたまらず転倒してしまう。
「はぁっ、ひっ…!!」
左マニピュレータの甲でカメラシールドを拭うが、硬化した油土は一向に剥がれない。雷姫は指先で引っ掻くようにして、何とかそれをこそぎ落とす。
「み、見え…ッ!?」
取り戻した視界は、白一色の閃光に包まれていた。つばめが見たものは、雷姫の間近に迫ったドラゴンが大口を開け、その内部で激しくスパークさせている電磁球の洩光だった。
「……ぁ…」
ビシャアアアアッ!!
「ひぁあ゛ぁぁぁぁあぁあああ゛んんッッ!!??」
直撃を喰らい、吹き飛ばされる雷姫。衝撃にセンサーが、硬質樹脂の装甲が砕け散る。つばめの肉体を電流の責め苦が駆け巡り、LDMLスーツが所構わず滅茶苦茶に破れ散る。
ばちばちばちん!ぱちぃいんっ!
「ぁ゛ぁんんはぁぁあ゛ぁぁあぁあぁ……ッ…!!」
ゴロゴロと砂上を転がっていく雷姫。そこへ正確に狙いを定めると、ドラゴンは無慈悲にも第二射を撃ち放った。
ビシュッ! ドシャアアアッ!!
「ふゅゅぁあ゛ィィィい゛ィィィィィんんん゛ッッッッ!!?」
雷姫がゴム毬のように跳ね上がり、崩壊した装甲が空中で砕け飛ぶ。ダメ押しの一撃にセーフティ機能であるスーツの自壊が追い付かず、つばめの体内では想像を絶する激感が爆発する。
「ひィィィィィぎィィィい゛ィィッッ!!? イ、イ゛ッゃう゛ぅぅぅぅう゛ッッッッ!!??」
ぶしゃああっ!! とおびただしいリンゲル液を全身から空中にぶち撒け、大破した雷姫は砂地に叩きつけられた。
「…ぁ…ぁふぁ……ふぁぁ、ぁぁぁ゛ッ…」
衝撃の余韻に身を撃ち震わせながら、程なくしてつばめは意識を喪失した。
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