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汎用スレpart1

190三姫VS邪神① マヤVSグレートハウンド級 ◆h9Hr5c.eFE:2018/01/30(火) 23:04:22 ID:I/B3CgQE
「……ふぁんッ!?」
背中に衝撃が走り、よろける焔姫。
飛び掛かって来たのは副腕を展開した個体ではなく、後方の一体だった。目前の個体は軽快なバックステップから円運動を再開する。まんまとフェイントに嵌められたのだ。
「くぅっ……! な、何よこいつら! 生意、気、っふあッ!? くッ、はうッ!?」
悪態をつく間もなく、次々に攻撃を仕掛けてくる獣達。左の太股と右肩を立て続けに斬りつけられ、LDMLスーツの生地が爪痕型に引き裂かれる。
「こん、のッ……あうッ!? きゃあっ、あんッ!?」
時には死角から、時には正面から、高速の円運動を不規則に切り上げながら、予測不能の連撃を一矢乱れぬチームワークで仕掛けてくる。
想像以上の危機的状況に置かれ始めていることを悟りマヤは冷や汗をかき始めた。一体の時とは違う。こいつらには群れとして高度に連携し合う知性がある。
「ちぃっ…! 斑鳩、ブーストっ!!」
背面にリボンのように折り畳まれていた大小二対のウィングが展開し、スラスターが点火する。焔姫パワードのパワードたる由縁、フライトユニット斑鳩によって上空へと逃れようとする焔姫。
だが獣の一頭がそれを見透かしていたかのように、崖肌を蹴って焔姫の上を取り、重いタックルを仕掛ける。
「うあああんッ!?」
またも離陸に失敗して地表に激突する焔姫。その背部の翼を目掛け、地上に待機していた二匹が口腔からビュルルッ! と黄色く濁った粘液を勢いよく放った。
「ひゃあぁッ!? あ、熱ッ…!? なっ……えっ!?」
コックピット内のホロスクリーンに、斑鳩ユニットの損傷を訴えるアラートが表示される。
強酸性の溶解液を浴びせられたのだ。美しい紅に彩られた翼は一瞬にしてボロボロに溶解し、もはや揚力を得ることは不可能な状態と化していた。
膝をついた焔姫の周囲を、獣たちが取り囲み、円運動を再開する
「……こっ……こいつら……こいつらぁっ……!!」
たまらずファランクスを乱射する焔姫。だが、当たらない。
規則的なサイクルに見える獣達の挙動だが、弾丸は掠りもせず、程なくして装弾の尽きたファランクスはカラカラと音を立てて空転する。
「そんなっ!? 」


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