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汎用スレpart1

189三姫VS邪神① マヤVSグレートハウンド級 ◆h9Hr5c.eFE:2018/01/30(火) 23:00:36 ID:I/B3CgQE
だが、その行動が良からぬ展開を招いた。
ボスへの攻撃の気配を察知したのだろう。両脇に控えていた三匹の獣が、一斉に動きを見せたのだ。
「!」
スラロームのような挙動を見せつつ、高速で崖を下る二匹。残る一匹はブースターで上昇開始した直後の焔姫目掛けて、矢のように突っ込んできた。
「きゃぁッ!?」
体制を崩し、背中から地面に叩きつけられる。
「……っにすんのよっ!!」
慌てて身を起こすと、3匹の獣はターゲットを中心として等間隔を保ちながら逆時計回りで駆け巡り、繰り返し旋回を始めていた。
「……ハッ、みっともなくキャインキャイン鳴いて逃げれば、叩っ斬られなくて済んだってのにね……」
焔姫は腰を落とし、ブレードを正眼に構え直す。
「このあたしに楯突いたこと、全員まとめて後悔させてやるわ!」
大胆不敵な言動とは裏腹に、マヤの頬を冷や汗が伝う。
1匹でも『それなりに』手応えのあった獣を3匹同時に相手取らねばならない。となれば、物を言うのは鋭敏な反応と対処である。まずはこの包囲網から脱し、各個撃破を可能とする必要がある。
マヤは神経を研ぎ澄まし、周囲180°の気配を読み取らんとする。
視界の左前方、10時方向に差し掛かった一体が、ガバッと肩口から副腕を展開する。
(来た!)
天性の動体視力と反射神経に突き動かされ、即座に迎撃態勢を取るマヤ。
「見逃さないってのっ!」
鉤爪で切りかかってくるその喉元を目掛けてカウンターのブレードを一文字に走らせ、その勢いのまま包囲網をーー


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