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汎用スレpart1
188
:
三姫VS邪神① マヤVSグレートハウンド級
◆h9Hr5c.eFE
:2018/01/30(火) 22:55:29 ID:I/B3CgQE
「…ブルーティッシュ・ブレード、イグニッションっ!!」
手にした大剣の峰に並べられた5門のスラスターが火を吹き、たちまち持ち主たる焔姫の体勢を立て直させると、弾丸の如く一直線に加速させる。
「でえぇぇやあああああああああッ!!」
半ば前方の崖に突っ込むようにして、焔姫は勢い任せにブレードを獣に叩き付けた。
「グギィィィィィィッ!!」
獣は断崖に激突するや胴から真っ二つになり、醜悪な断末魔を発する。砕け散る岩盤と共に、墨汁のような黒い体液が盛大に吹き上がった。
「……うっわ…なるほど。やっぱり『邪神属』ってヤツだったのね。話には聞いてたけど、ほんっと薄気味悪い……」
崖に深々と刺さった剣を引き抜き、忌の際といった体でピクピク痙攣する獣の上半身を、ふん、と鼻を鳴らして一瞥すると、マヤは勝ち誇ったようにその首筋をヒールで思いきり踏みつけ、崖の上に立つ巨獣を再度仰ぎ見た。
「…!」
しかし、マヤの目に飛び込んできた光景は、およそ彼女の期待に反するものだった。
だんまりを決め込んだままの取り巻き三匹の後ろで、巨獣はそっぽを向いて大きく口を開き、「オォォォォ……」という弱々しい唸りを発していた。
欠伸のように見えた。先程までマヤに向けて投射していたような敵意、あるいは警戒のようなものがもはや微塵も感じられない、間延びしきった態度。どうやら決着の瞬間すら目にしていなかったらしい。
野性の勘とも言うべき第六感でそれを感じ取ったマヤは、ひどく気分を損ねた。
「……あんたねぇ!! こんな雑魚一匹けしかけて、このあたしを値踏みでもしたつもり!?」
ビッ、とブレードの切っ先を向け、怒声を上げる。
音声は外部出力にしてあるため、外耳がないのが少々不安ではあるが、ハッキリと巨獣の聴覚にも届いているはずだ(そもそも獣に人語が理解できるのか? という疑問はマヤには無いようだった)。
「このマヤ・ランベリーちゃんと! パワーアップした焔姫が直々に相手をしてやるって言ってんの! エラそうに見下してないで、さっさと降りてきなさいよっ!!」
恫喝の意を込めて左のファランクスを放つ。巨獣の足下で火花が弾け、欠けた岩石が飛び散ったが、それでも巨獣は身じろぎ一つせず、無感動にきょろきょろと周囲を見渡していた。
「……〜っ!! なめてんじゃないわよッ!!」
いよいよ痺れを切らしたマヤは、斑鳩のブースターを点火し、自ら巨獣の元へと突撃せんとする。
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