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汎用スレpart1

187三姫VS邪神① マヤVSグレートハウンド級 ◆h9Hr5c.eFE:2018/01/30(火) 22:50:51 ID:I/B3CgQE
「えっ…?」
そうとしか認識できないマヤの左の脇腹に、次の瞬間鋭い衝撃が走り抜けた。
「くぁんッ!?」
ぱちぃん! と音を立てて、淡いピンク色のLDMLスーツが破れ飛んだ。
激感を堪えて辛うじて目で追った先で、獣は先程までとは様相を一変させていた。
「腕」が生えている。
前肢の付け根から枝分かれするようにして、三本の巨大な鉤爪を備えた筋肉隆々の副腕が一対、高々と掲げられていた。
鉤爪の又の間にはバチバチと青白い電流が迸っている。すれ違いざま、あの爪で腹部を掠められたのだ。
「ちぃっ……! んっとに気持ち悪いイヌ畜生ねっ!!」
悔しさも露わにそう叫ぶや、左前腕のアームファランクスを展開し、斉射する。
獣は地面を、断崖の壁を縦横無尽に跳ね回りながらそれを回避していく。
「このっ! このっ! ……このぉっ!!」
ブレードを持ったままの右手からもファランクスを展開し、乱射と表現するべきレベルで両腕から弾幕をバラまき続ける焔姫。
獣はその中を猛然と掻い潜り、再び焔姫の脇を掠めるようにして、副腕のクローを振るう。
「あぅッ!?」
焔姫の胸部装甲が火花を上げ、衝撃のトレースを受けたマヤのGカップバストがぶるんっと跳ねる。しかし当たりは浅く、塗装が僅かにめくれ上がった程度だった。
獣は軽業のごとく転身し、後方から左右の副腕で焔姫を追撃する。
「くッ、あッ、ふぁッ!? こ、のっ……!!」
ブレードで攻撃を捌きつつ、前蹴りを放つ焔姫。しかし獣は身を低くして回避し、そのまま掬い上げるようなタックルを見舞う。
「ぅあッ!?」
転倒する焔姫。その上にのしかかるや、獣は焔姫の喉笛に食らいつかんと大口を開いた。
焔姫は迫り来る顎をブレードの腹でどうにか押し止め、耐えしのぐ。
「んぐッ…! …こ、こいつ……っ!」
頬の皮を裂くようにして露になった口腔には、スタンガンのように電流を迸らせる二対の鋭利な牙が見えた。
「ぁんッ!?」
バチン! と電流が弾ぜ、焔姫越しにマヤの首筋に鋭い刺激を与える。地に押さえつけられたままビクン! と身をくねらせる焔姫。
パワーで上を行くのは獣。このままの体勢では押し切られることは明白だった。
「くぅぅぅ……っ! 調子、乗んなぁっ! レーザーキャノンっ!」
マヤの声が指令として機体に伝達する。一瞬の後、背部の斑鳩ユニットの上面カバーが展開。小口径のレーザー砲が現れ、脳波コントロール照準により、ギリギリまで出力を絞った一撃を獣の顔面に照射した。
眼のいくつかを焼かれ、ギャンッという叫び声と共に身を仰け反らせて跳びすさるその隙を、マヤは逃がさない。


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