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汎用スレpart1
186
:
三姫VS邪神① マヤVSグレートハウンド級
◆h9Hr5c.eFE
:2018/01/30(火) 22:47:40 ID:I/B3CgQE
マヤは得物の大剣、ブルーティッシュ・ブレードを右肩に担ぎ、断崖の上に立ち並ぶ敵集団を一瞥した。
「…こいつら、ひょっとしてウワサの…」
砲撃を警戒しながら歩を進めた先で彼女が遭遇したのは、全く予想外の存在――黒色の「四足獣 」の群れであった。
犬やオオカミであれば顔と呼ぶべき部位には、赤い光球が等間隔で6つ並んでおり、耳や鼻らしきものは付いていない。
どこか骨格のバランスに違和感を覚える身体を注視すれば、体表には毛も一切映えていないらしく、安物のゴム手袋のような質感の皮膚が剥き出しである。
この種の生物としては冗談のように巨大であることを差し引いても、およそ地球の生態系に属する生物の容姿とは思えない。
「……ブッサイクなワンコロどもね。ちっとも可愛くないわ」
その中でも一際目を引くのは、マヤから見て真正面、群れの中央に鎮座している個体だった。
焔姫のセンサーが、他の個体の全長を15メートル前後と解析している中で、一体だけその2〜3倍はあろうかという巨躯を持ち、微動だにせずに整然と焔姫を見下ろしている。後ろ脚を伸ばして立ち上がりでもすれば異様な大きさであろう。
「ったく。この焔姫パワードの初お披露目の相手がこんなのだなんて、サイアクの気分だけど……」
睨み合う両者の間に、ピリピリと張り詰めた空気が漂う。
「ま、いいわ。あんたがボス犬でしょ? だったら話が早いわよね。即叩き切って、周りの雑魚どもに身の程ってヤツを弁えさせてあげるから。
さあ、さっさと降りてきなさ……」
そこまで言いかけたとき、当の巨獣が僅かな動きを見せた。右隣の個体に、何かを鼻先で促すような仕草ーー
間髪入れず、指示を受けた一体が飛び出してくる。
「!」
落下するかのごとき勢いで絶壁を下るその身のこなしは、まさにイヌ科の獣そのもので、サイズを考えれば異様な光景といえる。
だが、そんなことを考える間もなく、獣は「口」らしき部位を開き、鋭利な牙を剥き出しにして焔姫に飛びかかってきた。
「こいつっ!」
反射的に重心を大きく沈めて身をかわすと同時に、ブレードを横凪ぎに一閃。マヤの一挙手一投足を淀みなくトレースした焔姫の反撃は、しかし虚しく空を切った。
(速い!)
獣は焔姫の背後に着地するや、すぐさま身を翻して二撃目に転じる。
「はっ! ワンコロに易々と噛みつかせてなんか……」
迎え撃たんとした焔姫の眼前で、不意に獣の前肢が‘’割れた‘’。
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