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汎用スレpart1
15
:
◆maj0cqbB5s
:2011/10/02(日) 04:49:08 ID:GOmDbEy6
【プロローグ:エンディミオンの悪鬼】
エンディミオン市。
フンボルト海近のクレーター上に位置するその大都市は『月面最後の中立地帯』として戦火を遠ざけ、民を守り続けていた。
だが、それも数日前までのこと。
開戦以降、帝国の圧力にじりじりと蝕まれつつあった中立思想は、月面への最後の足掛かりを失うまいとする連邦軍の強引な進駐により、たちどころに均衡を失い、崩壊。
シーン市長一家の惨殺を皮切りに、一帯は、月面帝国と連邦宇宙軍との武力衝突の舞台と化した。
後生、エンディミオン戦役と呼ばれるの開戦から2日。
焼けただれた、真新しい鋼の骸が散乱する宙域に、それは現れた。
「カノープス、轟沈!!」
「リーアム隊、応答ありません!」
「敵影健在! ほ、本艦に急速接近!!」
「対空防御、何をやっているか! 撃ち落とせ!!」
艦側面から放たれる無数の光軸。しかし、そのいずれもが対象を貫くことなく、宇宙の闇へと吸い込まれていく。
「あ、あり得ん…! ペレグリン級三隻もの戦力をもって…!?」
未知の機影が翻るごとに、一機、また一機と、艦載機であるゲシュペンストの反応が消失する。
よしんば無事に拠点へと帰還し、ここに至るまでの経緯を報告したとしても、信じる者はまず居ないだろう。
たった一機のPTが、この窮状を引き起こしたなどと。
「て…敵機より、高エネルギー反応!! カノープス撃沈時と同一の…!!」
「やむを得ん!! 総員、退艦命令……」
そこまでを口にして、艦中は息を呑んだ。
ブリッジの正面に伸びた、緑色の光の柱ーー大口径ビーム砲の火線かと思われたそれが、時計の長針のごとく宇宙に弧を描き、
周辺のゲシュペンスト諸共、隣接するペレグリンの船体を両断していく光景が目に映ったのだ。
「ば……」
そして、軌道を変えた光が、灼熱と共に彼の立つブリッジを照らした。
「化け物……」
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