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汎用スレpart1

134統久 ◆Tg./UqnJ52:2013/04/05(金) 14:40:15 ID:tu6Sbsrg
>>133
レイナが何かの超感覚でこちらの力を感じ取っていたという告白に、統久は少し驚いたような顔を見せ、それから「なるほど、なるほど」と2、3回頷いた。

『強大で危険、か。ああ、その認識はまったく間違っていない。私が君の立場でもそう思ったろう。だが必要以上に恐れることもあるまい?
私は確かに他の人間には無い力を持っているが、それでも人間だ。変なものを食べれば腹を壊すし、普通に風邪も引く。
あのゴリラに一番近い人間であるところのゼンガー・ゾンボルトでさえ、眉間に9mm弾を食らえば死ぬのだ。
いくら力を持っていたところで、人間である以上、個人でやれることなどたかが知れている。そう身構えないでもらいたい』

このままでは感知系の能力を持った相手との交渉はやりにくい。
レイナとの会談でそれを悟った統久は、密かに自分の念動力を隠す方法を探そう、と決心した。
だが、その威圧を受けてなお、レイナは統久の話に乗る、と言ってきた。
これだけ見れば結果オーライであるのだが、レイナはそこに妙な注文を付けてきた。

『……ふむ、情報か。しかし、リリーと「仲が良い」ときたか。ふふふ…………いや、すまない。
まさかあれが、私との関係を話さずにいたとは思いもよらなかったものでな』

何故か、子供のように嬉しそうな笑みを漏らす統久。

『思ったよりも横着者なのかも知れんな、あれは。……ああ、レイナ嬢、一つ訂正させてもらおう。
リリーとはな、「仲が良い」などという関係ではない。あれは私の義理の妹だ。
他人同士の懇意で繋がっているのではなく、より上位の、「家族愛」で繋がっている関係だ』

人差し指をピンと立てて、統久はさらっと言ってのけた。
彼女の口元は不敵に笑いながらも、瞳は家族を見るときのような穏やかさを湛えている。

『そして、あれの義理の姉としての立場と、シャドウ・ウルブズ隊長としての立場を併せた上で、君の求めに返答を出そう。
君が何の情報を求めているかは、何となく見当は付く。だが、ここでイエスかノーかを判断することはできない。
君が求める情報によって変わってくるし……何より、こんな通信の場で話すことでも無かろう?』


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