[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
汎用スレpart1
124
:
???
◆bV24.n3MM2
:2013/04/01(月) 22:52:50 ID:HUZK0IQc
ホロスクリーンに浮かぶ「VOICE ONLY」の文字。
その一文と対面するようにして、銀髪の男が一人佇んでいた。
「搬出作業に滞りなく――03は本日中に、極東牡鹿基地へと到着するでしょう」
そこは、六方を正方形に区切られた白一色の空間だった。
壁にも床にも汚れの一つさえなく、男と彼が向かい合うスクリーンを除いては、如何なるオブジェクトも配されてはいない。
過度に清潔な、無機的な空間。
銀髪の男の後ろ姿は、そんな景色に寸分の違和感もなく溶け込んでいた。
「いいだろう。これで名実ともに、フェイズ4への移行が果たされることとなる」
しわがれた声がスクリーンから染み出し、壁に反響する。
「引き返せぬ所まで来たか……」
「何を今更。我らが悲願、必ずや果たしてみせよう」
また別の声が二つ。
スクリーンの向こうには、三つの影が身を潜めているようだった。
銀髪の男は微かに口角を吊り上げ、彼らに告げる。
「開戦の時は間もなくです。共に最後の猶予を楽しむとしましょう。
己が『子』の壮健と成長を祈りながらね……」
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板