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汎用スレpart1

110アカリ ◆Tg./UqnJ52:2013/02/27(水) 21:52:47 ID:UtS.4aBs
>>107
「ハアアアアアアッッッッ!!?
 理解出来てもやれないですってェ!? そりゃアンタにはやれないでしょうよ!!
 市街戦やってまだ一時間かそこらしか経ってない微妙な状態の基地に向かって無線でわめくような、
 ノータリンのクソ馬鹿にはね!!!
 アンタみたいなクソ馬鹿の貧相なお手々が、輸送機なんて上等なものを動かしてると思うと怖気が走るわ!!
 それに何ですって!? 指示が今来たばかり!? ウソつくんじゃないわよこのスットコドッコイ!!
 イラついた根性無しの豚がピーピーわめき始める前に、普通は指示が出るはずよ!!
 少なくともこの基地の管制はそんな指示漏らしなんてアホなことやらかさないわ!!
 それが無いってことは、アンタやっぱり…………ってぇ、あンのクソ馬鹿、無線切りやがったわね……!!」

ノイズしか返してこなくなった通信機のマイクを整備員に押しつけるように返したアカリは、戦車を降りてまたツカツカと歩き始めた。
その先には、フライヤーモードで駐機しているビルトラプター。もしや、と青ざめた整備員が小走りでアカリを追いかけ、

「お、おいおいクレマチ伍長、そんな怖い顔して何処に行くんだ?」
「決まってるでしょう。道理を弁えないクソ馬鹿の乗ってる輸送機を撃ち落としに行くんですよ。
 どう考えても不審機ですし…………相手もそれを望んでるようなこと言ってましたし」
「ま、待て! 今、確か越前だか越後だかわからんが、そんな感じの名前の整備員が一人、
 ここに転属になってるのを思い出したんだ!」
「……だから、なんです?」

歩みを止めたアカリが、視線だけを横に並んだ整備員に向ける。
地獄の釜の底を映したような彼女の瞳に射貫かれ、整備員は思わず「ヒッ」と悲鳴を上げたが、
そのまままた歩き始めたアカリを、なけなしの勇気を振り絞って後ろから羽交い締めにした。

「止めないで下さい!! 私の……いえ、基地の安全と平和のために、私にあの馬鹿を撃たせてください!!!」
「わかったから! 後で俺らがきつーく言っとくから!! だから止めてくれぇ!」

ほとんど嘆願に近い声を上げた整備員は、集まって話しているセバスチャンたちに向かって振り向き、

「あんた達、この子の仲間だろう!? 頼むから一緒にこの子を止めてくれ!!
 でないと、味方殺しが一人出ちまう!!」

やっぱり嘆願めいたことを言った。


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